こちらの記事では(2019年9月15日)に発売された
HIKARI-MANの最新話『64話』のネタバレや感想、考察を
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HIKARI-MANの最新話『64話』のネタバレ
悪夢が、来る。
光の家へやってきたのは、
蛇伊也の兄である眼天雄である。
彼は、「美貌」と呼ばれる
女装をするメガネの小柄な男、
帽子をかぶった若い男を伴い、
光のいるマンションを訪れていた。
彼らの目的は、
「光る男」の「友達」である「光」を問い詰めることである。
彼らは、目的のためならば殺人も厭わない危険な人間だ。
しかも、人殺しを「楽しんで」行い、
さらにそれを秘密裏に行うことができる
技術も持っている。
最悪の場合、光は殺されてしまうかもしれない。
光は、かなりのピンチであることに違いなかった。
しかし、そんな彼らも超法規的組織ではない。
何か法律に反することをすれば罰せられるし、
禁じられていることをすれば、注意される。
「ちょっとちょっとー」
眼天雄、注意される
「ここは車止めたら、ダメですよー」
やってきたのは、
恐らく光の団地駐車場の管理人らしき男だ。
よくあることなのか、
それともちょっとした正義感からか、
彼は眼天雄の方に駆け寄ると、
彼に面と向かい、注意しはじめた。
「団地敷地内は駐車禁止ですよー。早くどけてください」
彼が注意したのは、
眼天雄たちの乗ってきた車についてだった。
確かに、
眼天雄たちの車は
団地の駐車場ではなく、
少し外れた場所に置いている。
注意されても仕方がないことだ。
眼天雄は眉を動かすこともなく、
そして、なんの感情も持たずに彼を見やる。
その異様さに、
管理人は息を呑んだ。
ふと、
眼天雄がおもむろに
サングラスを外した。
そこには闇が広がる。
何も移さぬ、
真っ黒な闇が。
眼天雄の目には
白目がなく、瞳らしきものもない。
ただそこには、黒い闇が広がっているだけだ。
じっと、
瞳のない瞳で男を眺める。
男は、まるで射竦められたように、
動くことができなかった。
何より恐ろしいのが、
彼に何の感情も見られないことだ。
懐に手を突っ込む眼天雄。
そこから、
目薬らしきものが出てきた。
目薬には
デフォルメされた魔女のようなものが
描かれている。
その行動に首をかしげる管理人。
「ちょ、ちょっと、聞いてますーーー？」
射竦められる恐怖の中で、
彼は精一杯の言葉を発した。
しかし、当の眼天雄はというと、
彼の存在などその場にいないかのようにふるまっている。
彼は目薬の蓋を開けると、
左目を指で開き、そこに目薬を注した。
眼天雄の力
彼の注した目薬が、
漆黒の瞳に、根を張るかのように沁みた。
注された左目から煙が出る。
太い血管が、
首筋から左目にかけて浮き上がった。
左目の付近には太い血管が浮き上がり、
さながら、プロテインを過剰摂取したボディビルダーのようである。
もちろん、
彼が筋肉質であるというわけではない。
むしろ、眼天雄は実に細身だ。
そんな彼の顔に、
血管が無尽に走っている様、
まさに異様で不気味だった。
彼は歯を食いしばり、
管理人と目を合わせる。
まるで恋人同士が見つめあうかのような、
まさに鼻と鼻が突きあわさるかのような距離。
息のかかるような距離にいるのにも関わらず、
管理人の男は一切動けないでいた。
その理由はわからない。
もしかしたら、
眼天雄の漆黒に魅せられたのかもしれない。
あるいは、蛙が蛇に睨まれたように、
眼天雄が絶対強者であることを、
管理人の男は本能的に知ってしまったのかもしれない。
だが、食って取るようなことはせず、
眼天雄はただ、じっと、男を見つめた。
「私の黒目、ないでしょう？」
突然の問いかけに、
管理人は目を白黒とさせる。
男が困惑するのも構わず、
眼天雄は言葉を続ける。
「実はちゃんとあるんですよ、クロメ。
よーく見てください。奥にクロマあるの、わかります？
白目部分を見つけると、早いです」
男は、ただ、じっと、
眼天雄の言葉通りにその黒目を見つめる。
だが、眼天雄の瞳には
白目・黒目の区別はない。
そこに広がっているのは、
どこまでも続くような真っ黒な闇だけだ。
「やっぱ、ないですかぁ……」
そう呟き、眼天雄は指を鳴らす。
男はその音で我に返ったようだった。
そんな男に、
眼天雄は一言付け加える。
「クロメ」はないんですよ、と。
「どかしましたよ。『クルマ』はありません」
眼天雄が指指した方向には、
確かに車が置いてある。
だが、男の目には「クルマ」が見えていないようだった。
「失せろ」
一言呟く眼天雄。
管理人は、その言葉に何かを感じたのか、
すごすごと後ろを向いて、戻っていった。
それを見送る眼天雄の左目からは、
黒い液体が、涙のように流れている。
そんな彼らを見ていた人影がひとつ。
光のクラスメイト、紫音である。
彼女は眼天雄たちの異常さに気が付いたのか、
すぐに走り去っていたが、気が付いたのは紫音だけではなかった。
「……どこかで見た後ろ姿だ……」
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以上がHIKARI-MANの最新話『64話』のネタバレでした！
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HIKARI-MANの最新話『64話』の感想と考察
眼天雄が目薬をさしてから使った、
催眠のような力の描写が恐ろしかったです。
血管がすごく浮き出ていた描写が、
とてもグロテスクで、不気味でした。
弟の蛇伊也は
「ヤバいやつ」ではあったものの
異能力は使っていませんでしたが、
眼天雄は何らかの特殊能力を持っているようです。
この催眠的な力が、
光と対峙するときにどう生かされるのか、
楽しみですね！
次回ですが、
紫音の後ろ姿で終わったので、
もしかしたら光の家族と何らかの対峙、
あるいは紫音が人質にとられるような回に
なるかもしれませんね！
まとめ
ここまでHIKARI-MANの最新話『64話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
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