こちらの記事では(2019年8月29日)に発売された
まくむすびの最新話『19話』のネタバレや感想、考察を
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まくむすびの最新話『19話』』のネタバレ
はじまる講評
「これから、講評をはじめます。」
アナウンスが告げます。
さきほど終えたばかりの舞台の講評が始まろうとしていました。
会場にいる生徒たちに緊張が走ります。
むすびの心情は吐きそうなほどで、
実際に鼻水を垂らしながら口を押えていました。
それでも
「私は最後まで見なくちゃいけないから」
と踏ん張るむすび。
例年通り、講評は上演順に行われます。
まずは上演されたこの館の館長から始まり、
次々に審査員の言葉が続きました。
若葉商業はとにかく元気な演技を褒められます。
「粗削りだが伸び代を感じました。」
滑舌の悪さがあるため「基本をしっかり」と注意もされました。
それでも、おおむね好評と言えたでしょう。
しかし、そんな他の審査員と違い、
班目の言葉は辛らつなものでした…。
「間の取り方が下手。あと音響照明のタイミングもズレてて全体的にガタガタ。」
…ダメだしが続きます。
暗転が多すぎて、
20分の演劇では客が集中できないと指摘された際には、
思わず上演した若葉商業から言い訳の言葉が出ました。
「それは脚本に書いてあったから…!」
…班目は頭をかきながらその生徒に言います。
「だからさ、本選びの時点で失敗してんの。君らは。」
若葉商業の生徒は言葉を失いました…。
「おわり、面倒なんでこのまま次の高校のも言ってく。」
班目の批判
班目は「いいっスよね、館長。」と許可を願い出ているようで、
それはあくまで形ばかりのように見えました。
七つ森女子学院は
『不思議の国のアリス』をモチーフにした創作劇。
部長が立ちあがり、彼の言葉を拝聴します。
彼女たちへの講評も良い点は一つもなく、
それでも部長は静かに聴き、
班目の言葉が終わると静かに頭を下げました。
次は仙台北高校。
登場人物は彼らと同じ高校生のはずなのに、
高校生っぽくなく、言動が噛み合わないと班目は言います。
「誰?この本書いたの。」
問われた生徒は言葉を濁しました。
「それは…」
彼は台本を書いた人間の名前を言いはしませんでしたが、
司会を務める男性が青ざめているのに、気が付く者もいました…。
「ちょっと!班目さん、ストップ!!」
大会主催者側への批評に繋がる班目の言葉を遮ろうとする、他の審査員。
しかし班目は
「まあいいか。演じるのはお前らなんだから。もっと頭使えよ。」
そんなキツイ言葉にも、仙台北高校の部長は大きな声で礼を言い座ります。
楽し気なお遊戯会
次は青葉高校の番です。
彼らの演技は群を抜いており、
部長である女生徒も自信満々で
「よろしくお願いします。班目先生。」と立ち上がりました。
彼らの演じた台本は既成の本を脚色したものであり、
著者からも許可をもらっています。
演じた者、裏方とも”仕上がっている”状態で臨んだ舞台。
それが、部長の自信の裏付けでした。
「まあよかったんじゃないですか。」
そんな班目の言葉に、
満足そうに青葉高校演劇部の部長は扇子を開きました。
が、「楽し気なお遊戯会だったよ」
と言われてにわかに固まります。
「…何が言いたいんですか。」部長が食い下がりました。
班目は細かく、内容を批判します。
「あれじゃ一方的に『カササギが良いことをして、
織姫は彦星と幸せになりました。
ちゃんちゃん』じゃん」
“台詞”と”内の心”が違うのは、生きていれば身をもって経験します。
カササギは自らの体の一部を差し出してまで、
織姫の幸せを願って『屈託ない笑顔』で見送った青葉の舞台…。
最後の場面で織姫はカササギに背を向けているため、
カササギの表情はみえていません。
「カササギはどんな心情で、どんな顔でその問いに答えるのか」
その言葉は暗に、
あの時の青葉高校の表現したものは
カササギの心情ではないと意味していました。
「少なくともあんな返しではないと思うけど。君はどう思う?」
青葉の部長の表情はこわばり、
余裕のあった笑顔は無残にけしさられていました…。
彼女はその指摘に納得してしまったのです。
「そう…ですね…」と返すのがやっとでした。
…青葉高校でこの評価です。
そうであれば、むすびの所属する星見高校の講評は一体……?
むすびの心臓が、ドクンドクンと激しく音を立てます。
「次はラストの…」
「星見高校です。」とボーズ先輩が挙手して言う。
「よろしくお願いします。」
場面は暗転します……。
……講評が終わった控室で、班目の態度と言葉に、
他の審査員たちが食って掛かりました。
「なんであんなこと言ったんですか!!」
生徒はこの日のために必死に準備してきたのに、一方的な批判だけとは何事か、と。
「俺は表現者の一人としてあいつらの作品に触れたまでだ。それの何が悪い。」
といっこうに悪びれる態度はありません。
「これは部活なんですよ!あくまでも演劇と通した教育活動で…、」
そう言い募る審査員に班目は言う。
「演劇は演劇だろ。」
言われた審査員は一瞬黙りますが、生徒の事を想い言い募ります。
積み上げてきたものを否定されて、演劇を辞めるどころか嫌いになるかもしれない。
「それに最後のアレは完全に私たちをバカにして…。」
…そう審査員が吠えた”アレ”とは…。
自分の講評の最後に班目の言った言葉です。
「全体に言わせてもらうけど、部活として遊ぶならこれでもいいんじゃない?」
彼のその言葉に、館内の人々が凍りつきました。
「どーぞ、青春を謳歌してください」
…むすびもまた、
唇を引きむすび、班目の言葉を聴いていました……。
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以上がまくむすびの最新話『19話』のネタバレでした!
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まくむすびの最新話『19話』の感想と考察
劇作家・演出家の班目の講評の厳しさは想像以上のものがあり、
驚くばかりでした。
腹が立つ者も多かったとは思いますが、
この突きつけられた言葉の剣を、
胸に刺したまま前に踏み出すことが出来る者もいるはずです。
恐らく、自信満々だった分、鼻っ柱をへし折られた青葉高校の部長などは、
一旦は『なによあれ~!!』と怒りをあらわにするかもしれませんが、
班目の指摘はどれも一々もっともで、
受け入れざるを得ないでしょう。
というより、
すでにその指摘自体は十分理解できているようなので、
むしろもともと実力がある演劇部なのですから、
驕りを捨てればもっと良い舞台が作れると期待します!
さて、我らが星見高校の講評はどうだったのでしょうか。
実は今回、どう読み返しても、
班目は星見高校演劇部の講評はしていないように受け取れます。
漫画の効果として順番を逆にして、
来週に回したともとれますが、どうも違うような…?
むしろ流れ的には
『講評に値しない』(ほどヒドイ)と言う表現のように感じました…。
…個人的にはそれほどヒドイ舞台とは思いません。
青葉のような大掛かりな舞台セットはなく、
椅子だけながら、
観る者を引き込む舞台に仕上がっていました。
班目の思う演劇とは違うかもしれませんが、
星見の良さもあったはずです。
批判は批判として受け入れながらも、
忘れてはいけないのは、
班目の評価が演劇の全てではないという事。
ただし、青葉への心理分析の浅さの指摘は、的を射ています。
やはり、彼が若手の実力派なのは間違いないでしょう。
現時点では想像の域を出ない星見高校の講評については、
次回のヤングジャンプで見られるでしょうか?!
まとめ
ここまでまくむすびの最新話『19話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
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