こちらの記事では(2019年8月20日)に発売された
赤狩りの最新話『第4章Vol.3』のネタバレや感想、考察を
文字だけご紹介しております。
もし『文字だけではわかりにくので、絵付きで漫画を読んでみたい』
という場合は、
U-NEXTで今すぐ無料で読むことができますので、
ぜひ、チェックしてみてください。
赤狩りの最新話『第4章Vol.3』のネタバレ
脚本家ロバート・リッチ
モーリス・キングはドルトン・トランボのオフィスの床を行ったりきたりしていた。
『黒い牡牛』でアカデミー賞を受賞した後の反響に手を焼いていたのだ。
トランボもあれ以来、
マスコミが押し寄せてきて仕事が進まない愚痴を言っているが
モーリスの状況はもっと深刻だ。
『黒い牡牛』の脚本家であるロバート・リッチが
どこの誰だかわからないことをいいことに
あの作品は自分の描いた作品の盗作だ
といって裁判を起こしている輩が大勢いるのだ。
ロバート・リッチは実在しない人物だから裁判に出てくることが出来ない、
それを狙って虚偽の訴訟を起こして金を取ろうとしているのだ。
『黒い牡牛』はトランボがメキシコで闘牛を見て着想を得た作品だが
映画界から追放されているトランボは
自分が映画を作った事を公表することが出来ない。
製作者であるモーリスは反論が出来ないまま
裁判に負けることになってしまう。
モーリスのおかれている状況を理解したトランボは心配し始めたが
腕時計をみて時間を確かめるとテレビのスイッチを入れた。
画面では第31回のアカデミー賞の作品が発表されていた、
最優秀脚本賞は『手錠のままの脱獄』という作品だ。
それを聞いてトランボは拳を握り締めて喜ぶ、
モーリスは不安そうに聞きただす
「ま・・・まさか・・・これもあんたが書いたのか!?」
トランボはここだけの話だといってモーリスの耳元でささやく、
この受賞作を描いたネイサン・E・ダグラスはネドリック・ヤングの偽名
ヤングはトランボと同様に映画界を追われたブラック演出家なのだ。
前々回のトランボ、前回のウィルソン、今回のヤングと
アカデミー賞ではブラック脚本家が三年連続で受賞していた。
トランボはこのチャンスを活かして
ブラック脚本家の活動を表に出すための行動に出る事を決意した。
事務所を出て車に乗り込むトランボ、
「ここは俺に任せてくれ。後で連絡する。」
モーリスは走り出す車を不安そうに見送った。
トロンボ、覆面を脱ぐ
モーリスたちの家のリビングでは三人の兄弟がテレビのコメディショーを見ていた。
グラマー女優とコメディアンのやり取りを
笑って見ていたフランクとハーマンを遮り、
モーリスはチャンネルを『ナイト・ビート』に合わせた。
トランボから連絡があり、この番組をみるようにとの指示だったのだ。
番組は「この人に聞く」のコーナーにすすみ、
今夜のゲストが紹介された
ドルトン・トランボだ。
アナウンサーは『黒い牡牛』の脚本を書いた
ロバート・リッチの正体についてトランボに聞きただした。
トランボはこの機会を利用して発表することにした、
とアナウンサーに告げる
「私がロバート・リッチだ。私が『黒い牡牛』を書いた。」
「私はこれからも10も20もの偽名を使って、表通りで仕事をするつもりだ。」
トランボの活動宣言にアナウンサーは興奮し、
CMをカットしてこのコーナーを続けるという。
トランボはHUACが主張している
ハリウッドが共産主義者の活動の場になっているという説を否定し、
10年かの調査の結果一人のスパイも発見されていないこと
破壊活動を企てたものは一人もいないこと、を証拠として語った。
トランボ自身、自分の作品で共産主義を喧伝するような場所があるなら
それを示すように申し立てたが
HUACはこの要求に応えることが出来なかった。
トランボは国民に向かって語りかけている、
HUACの主張はでっちあげであり、
このために多くの映画関係者が傷を追い、家族を破壊された。
自分は名前も奪われた、
「私は私の作品にドルトン・トランボと署名したいのです。」
アナウンサーはトランボによるこの告白は
自身を苦しい立場に追い込むのではないかと心配するが、
トランボは逆に希望を持っている、という。
「私の名前を映画にクレジットしようというプロデューサーがいるなら」
「私は無報酬で脚本を書くつもりだ。」
テレビを見ていたフランクとハーマンは次の脚本はただだとモーリスをちゃかすが
モーリスはこれが自分への訴訟を無意味にするための
トランボの協力策であることを説明する。
そこにかかってきた電話をモーリスが取ると
それはKABCテレビからの出演依頼、
トランボがモーリスを出演させるようにと推薦したのだ。
モーリスの宣言とアカ狩り
モーリスはトランボが作った想定質問集を覚えこんで番組に出演した。
アナウンサーはモーリスがトランボに脚本を書かせた経緯について追求していくが
モーリスは自分はトランボの政治信条には興味がない、
興味があるのはその作品であると明言する。
『黒い牡牛』が優れた作品であることを強調し
アカデミー賞は思想信条に基づいて作品を見るのではない、
この作品が受賞したことは作品が純粋に優れているということにほかならない、と。
「このビジネスに必要なのは、よりよい脚本家であって、断じて政治家ではないのです。」
「わたしはこれからも脚本家の政治信条に関わらず、最高の題材を買い続けるだろう!!」
「政治信条を雇うのではなく、文才をやとうのだ!!」
反共活動を進める「アメリカの理想保存のための映画同盟」では
臨時総会を開いてトランボの動きを封じ込めようとしていた。
同盟会長のジョン・ウェイン自ら壇上に立ち
プロデューサーや脚本家を締め付けて共産主義者に仕事を回さないようにと迫る。
疑わしい名前はすべて疑え、
俳優同盟も疑わしい作品には俳優を回すな、
「アカにアカデミー賞を獲らせるなんて、
今まで我々がやってきた事が水の泡ではないか!」
トロンボへの接触
政府関係のビル、
射撃練習場で標的を撃っていた男が練習場を離れて自室へ向かった。
トランボがとった行動を不快に思うこの男、
偽名でB級映画を撮るくらいのことや、
ご愛嬌でオスカーをとるくらいならまだしも
それが自分である事をTVで公表されては許すことは出来ない。
(それはハリウッドでアカ狩りをしてきた俺達への・・いや・・この俺への挑戦状だ。)
(トランボ・・・お前に血の味というものを教えてやる・・・!!)
トランボの自宅にはあのテレビ出演依頼、
たくさんの脅迫状が送られてきていたが
その中に一枚、紙一面に血がぬりたくられた脅迫状があった。
「お前を社会から完全に葬り去ってやる、覚悟しておけ」
トランボは反共勢力の動きが自分の宣言で先鋭化することは予測していた、
これはブラック・リストを破るために必要な、新たな戦いの始まりだ。
トランボの部屋の電話が鳴った、
電話の主は電話を取ったのがトランボ本人であることを確認した上で告げた。
「実は・・・あなたに脚本をお願いしたいのですが・・・」
赤狩りの最新話『第4章Vol.3』や『最新刊』を無料で読む方法って?
以上が赤狩りの最新話『第4章Vol.3』のネタバレでした!
ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、
やっぱり文字だけではなく、絵も一緒に見た方が絶対におもしろいですよね。
そこでおすすめなのがU-NEXTです。
・31日間、無料で使用可能
・登録後すぐに600円分のポイントがもらえる
・31日以内に解約すれば料金はタダ
第4章Vol.3を無料ですぐに読みたい方は、ぜひ使ってみてくださいね。
赤狩りの最新話『第4章Vol.3』の感想と考察
赤狩り旋風が吹き荒れるハリウッドでの
自由な脚本活動を阻害する政治圧力団体の動きに対抗するトランボ。
反共運動が嵩じた映画活動への制限は
トロンボという人間の人生を破壊してしまいかねない動きにつながってきました。
アメリカにおける自由な表現への思い、
政治的圧力への反発という気風は非常に強いもので
トロンボもそのために命を懸けてもよい、と覚悟しているようです。
トロンボに脚本を依頼するこの電話の内容はどんなものでしょうか。
次号が待ち遠しいです。
まとめ
ここまで赤狩りの最新話『第4章Vol.3』のネタバレや感想、考察を
ご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか?
少し前までは漫画を無料で読める漫画村などサイトがありましたが、
今は著作権の問題で閉鎖されて見れなくなっています。
それよりも今はウイルスなどの心配もない
安全なU-NEXTの無料キャンペーンがありますので、
ぜひ活用してタダで赤狩りの最新話や最新刊を読んでみてください。