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赤狩りの最新話『第4章 Vol.4』のネタバレや感想、考察を
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赤狩りの最新話『第4章 Vol.4』のネタバレ
『スパルタカス』
ドルトン・トランボに舞い込んだ脚本の依頼は
紀元一世紀、ローマ帝国時代の奴隷の反乱を描いた『スパルタカス』の映画化でした。
依頼してきたのはプロデューサーのエドワード・ルイス、
主演カーク・ダグラスで制作はカークの経営するブリナ・プロダクションという条件。
制作にかけられる時間がないということで
筆の早いことで有名なトランボに脚本の依頼を申し入れることにしたのです。
トランボは赤狩りのブラックリストと戦うために
作品を実名で書かせてくれる依頼者には
無償で脚本を書くと宣言していましたが
ルイスにはそこまでの覚悟はありませんでした。
ロバート・リッチによるアカデミー賞受賞事件以来、
監視の目が厳しくトランボに作品の脚本を依頼するにあたってルイスは
遊園地の観覧車の中で会うという苦労をしています。
トランボが書いたことがばれてしまえば、
作品が完成前に公開出来なくなってしまう危険もあります。
そのことをトランボが確認したところ、ルイスは
カークはそのことは承知しているので、
トランボ名義ではない偽名で作成して欲しいとの依頼です。
脚本にはルイス自身もその名を入れ、
対外的な折衝はすべてルイスが行うと言う条件でした。
残念ながらトランボの求めていたように
実名で脚本を書ける仕事ではありませんでしたが
カーク・ダグラス主演の作品とあれば断る手はありません。
トランボはサム・ジャクソンという偽名を使ってこの作品を書くことを引受けました。
自宅への嫌がらせ
公園の緑地の中にしつらえられたゲームテーブルの周りには
10人ほどの男が集まっていました。
右手が鉤になっている中年の男が初老と思しいメガネの男とチェスを差しているのを
あたりのゲーム好きが見に集まっていたのです。
白を持った鉤手の男がクイーンを動かして、これで勝ち、と思ったところで
黒のポーンが動いて形勢逆転、鉤手の男は悔しそうに頭をかかえていました。
そこに後ろから声をかける大男がいました。
「さっきの手が敗着でしたね。」
大男はFBIのハリウッド調査責任者、アーノルド・キビー。
キビーはチェスを差していた鉤手の男に話しかけます。
「在郷軍人会の地区代表、ジョー・サックスさんですね。」
「そうだが、あんたは?」
「この地区に住むトランボ一家をご存知ですか?」
トランボの家ではドルトン・トランボが
風呂で腰まで湯につかったままでタイプライターに向かっていました。
夜になっても続いているタイプライターの音をききつけて
娘のミッツィーが心配していますが、
ドルトンは自分は大切な仕事に取り掛かっているので心配しないで寝るようにと伝えます。
『スパルタカス』はローマ帝国時代に一人の奴隷が
自由を求めてローマ帝国を相手に反乱を起こすと言う歴史物語です。
トランボはそのスパルタカスの姿に、自分がおかれている状況を重ねているのでしょう。
スパルタカスはローマ帝国に反旗を翻し、
トランボは赤狩りのブラックリストへの反乱を試みる。
(敗れるかもしれないが、もう退くわけにはいかない。)
トランボはベンゼドリン(興奮剤)を飲んで睡眠時間を削り、
脚本執筆に没頭し続けたのです。
翌日、トランボ宅のプールに入ろうとした娘たちは叫び声を上げました。
水の張ったプールには大量のごみが投げ入れられ、
古タイヤや動物の死骸、死んだ魚などが浮いていたのです。
ドルトンは明け方になって寝たばかりだから起こさないようにと
娘達に伝えるクレオの耳に玄関に車の止まる音が聞こえました。
トランボの決意
門前には在郷軍人のサックスが大勢の人を連れて押しかけていました。
トランボに用事があるようです。
クレオが夫はまだ眠っていると答えると
押しかけた中の一人の男が、お宅は何の仕事をしているのかと聞きました。
サックスは一枚の紙を掲げて、近隣住民を代表して要望書を届けにきた、といいます。
トランボが二階の窓を開けて下を見下ろすと、
サックスは自分達はトランボにこの地域からの退去を求めるために来たと告げました。
トランボがテレビに出たのを見た住民から相談があり、
過激な思想の持ち主が近所にいることは住民を不安に陥れ、住民の平穏を乱す
ということを理由にこの土地から出て行け、というのです。
トランボは要望書を読んで静かに答えました。
「お断りする。私がここを出て行く理由など一つもない。」
「この小学生以下の作文には「有志一同」とあるだけで、
代表者の名前すら書いてないじゃないか。」
トランボは要望書を目の前で破り捨ててしまいます。
「出て行け、こんな嫌がらせに付き合っている暇はない!!」
トランボは押しかけてきた人々を指差して、一人ひとりの名を聞きだし、
全員を自宅の私有地への不法侵入剤で訴える、と脅します。
クレオは近所の人たちを相手にしてそんなに興奮しないように諌めますが、
トランボは、こんな奴らと隣人として付き合う気はないと突き放しました。
サックスはトランボを「過激なアカ」と決め付けて車に引き上げました。
トランボはプールの酷い有様を見て、
これもあいつらの仕業だろうと推測しますが証拠はありません。
「覚悟してくれ、クレオ・・・俺はもう何があっても後へは引かないと決心している。」
学校への陰謀
トランボの娘が通う学校では、子どもの母親たちが
トランボのことにかこつけてクレオやミッツィーを
つまはじきにするような世間話に花が咲いています。
学校を出て帰途に着く校長先生に挨拶する中には、
校長に相談しようかと言う母親も居ますが、
この校長先生は堅物との評判、母親達の希望を聞いてくれることはなさそうです。
帰宅途中でスーパーに寄った校長が車にもどると、
汚れた身なりの若い娘が車にもたれかかって座り込んでいました。
話を聞くとお金がなくて、昨日から何も食べていない、
バスに乗るお金もないと言っています。
校長は娘を近くのファミリーレストランに連れてゆき、
食事をとらせた上で自宅に帰るように約束させ、家に帰るだけのバス代を渡しました。
レストランから出る前にトイレによった校長は、
後をつけて男性トイレに入り込んだ娘に引っぱられて
なんだかわからないままに個室に連れ込まれます。
何をするのかととまどう校長の足元にひざまずいた娘は
お礼をするといって校長の股間から性器を引き出し、口をあけてくわえ込みました。
次の瞬間、外から知らない男がドアを蹴破り
ひざまずいた娘に股間を咥えられた校長を写真に取り始めました。
「な・・・何だ、君は・・・!!」
驚く校長に男は殴りかかり、暴言を続けます。
「うるせえ!!このスケベ親爺!!俺の女になにさせてんだよォ!!」
倒れた校長を男はさらに足で蹴り続けました。
レストランから駆け出した娘と男はそのまま、
レストランの前に止まっていた車の中の男にカメラを渡し、
いい写真が撮れたと自慢です。
車の中に居たキビーはカメラを受け取り、
数枚の札を渡すと早くこの場から消えるように命じ、
そして自分も車を出してその場を離れました。
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以上が赤狩りの最新話『第4章 Vol.4』のネタバレでした!
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赤狩りの最新話『第4章 Vol.4』の感想と考察
トランボを社会的に抹殺しようと策を立てるFBIが
近所の旧軍人を雇って自宅に嫌がらせをし、
次には娘の通う学校の校長を陥れて脅迫するつもりでしょうか。
自分の家族に危難が及ぶことをトランボはある程度は予測していますが
嫌がらせというより、もはや犯罪といえるFBIの計略は
実に恐ろしい効果を果たしかねません。
一旦、相手に共産主義者というレッテルを貼り
それを排斥することで自分達が正義だと主張する
この頭に血が上った集団ヒステリーの人々。
権威に煽られて人の生活を破壊する戦傷軍人や
何枚かの札のために犯罪に加担する男女など、社会的な弱者を使って
ハリウッドの名脚本家と言うエリートを
叩くと言う構図になっている点がとてもいやらしいです。
トランボが優れた脚本家であることも、
却ってこの人たちの反感を煽っているように見えます。
トランボは『スパルタカス』を完成させることが出来るのでしょうか。
まとめ
ここまで赤狩りの最新話『第4章 Vol.4』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか?
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