こちらの記事では(2019年9月13日)に発売された

血の轍の最新話『58話』のネタバレや感想、考察

文字だけご紹介しております。

 

もし『文字だけではわかりにくので、絵付きで漫画を読んでみたい』

という場合は、

U-NEXTで今すぐ無料で読むことができますので、

ぜひ、チェックしてみてください。

▼U-NEXTの31日間、無料キャンペーン600円分のポイントをゲット▼

U-NEXTで漫画を無料で読む

※31日以内に解約すればタダで読むことができます。

 

血の轍の最新話『58話』のネタバレ

転びかけるしげる

ぼんやりと立ち上がって、

半身に麻痺が残っているせいか、

バランスを崩しかけるしげる。

 

瞬間、静一は彼を支えようと手を伸ばした。

 

その瞬間。

 

静一の頭に、

「事件」がよみがえる。

 

手を伸ばしても支えられなかったあの事件。

 

静子がわざと、

しげるを崖から突き落とした事件を。

 

咄嗟にしげるを抱きかかえる静一。

 

崩れかけたバランスは、

静一の補佐によってなんとか繋ぎとめることができた。

 

「今度は」、

今度こそはしげるを救うことができたのだ。

 

ほっと胸をなでおろす静一。

 

だが、しげるの様子がどこかおかしかった。

 

しげるの言葉

「しげちゃん……! あぶないよ……!」

 

声をかける静一。

だが、しげるから反応はない。

 

彼はまだ五里霧中といった感じで、

ぼんやりと虚空を見つめている。

 

だが。

 

だが、次の瞬間、

静一のほうが青ざめることになった。

 

ぼんやりと虚空を見つめ、

視界が定まっていなかったしげるが、

ただ一点を見つめていたからだ。

 

まるで、あの日の記憶を手繰るように。

まるで、そこに何がいたように。

 

そして彼の視線は、

「あの日」に注がれていることは確かだった。

 

蝶が羽ばたく。

静一の心の中で。

 

美しい蝶が、群れを成して羽ばたく。

 

蝶が何かを囁いてくる気がした。

それは

 

静一の、そして静子の罪。

 

体がひきつった。

見開いた瞳が、自らの罪を捉える。

 

「おばちゃん……?」

 

しげるが呟いた。

 

それは、静一の恐れていたことだ。

しげるは思い出そうとしている。

 

あの日のことを。

 

“自分から足を滑らせた”あの日、

”本当は何があったのか”を。

 

静一は、そんなしげるの様子に対して、

にわかに恐怖を感じた。

 

心象の中で蝶が舞う。

それは罪の象徴だろうか。

 

複眼が、数十の静一を映している気がした。

 

恐怖を感じる。

 

しげるが全てを思い出したら、

自分はどうなるのだろうか。

 

静子はどうなるのだろうか。

 

ただただ、静一は怖かった。

罪が浮き彫りになることが。

 

静一は、気が付けばしげるを突き飛ばしていた。

あの日の静子のように。

 

倒れたしげる

後ろから突き飛ばされ、

しげるは顔面から床に激突する。

 

木の床に頭が当たった彼は、

うつ伏せになったまま、うめき声をあげた。

 

「うう……うええええっ」

 

まるで幼児のように、

しげるが泣きじゃくる。

 

その様を、静一はその場で硬直して

見ていることしかできなかった。

 

「うえあああ」

 

麻痺の残る静一の泣き声は年相応ではない。

だが静一は、その様になお、恐怖を感じていた。

 

台所から慌てて走ってきたのはしげるの母親だ。

彼女はしげるを抱きかかえると、

泣きじゃくる彼を気遣った。

 

「大丈夫!?」

 

そこにあるのは献身的な愛だ。

静子が静一を愛するのとなんら変わらない、親子の愛情である。

 

「どうしたん!? 何があったん!?」

 

仰天して、

おばさんが目を見開く。

 

疑いの目ではなかった。

ただ、驚いているだけのようだ。

 

静一はしばらくの間ぼーっとしていた。

なんと答えるべきか、彼は思案していたのだ。

 

遅れてやってきた静子も、

驚いた様子で泣きじゃくるしげるを見つめている。

 

静子の顔を見て、

静一は答えを決める。

 

いや、はじめから言うべきことは決まっていた。

 

「しげちゃんが……自分で、転んだん。

ひとりで、かってに」

 

冷徹な噓。

静一は、また噓をついた。

 

あの日の静子と同じように。

静子が「そう」言ったように。

 

しげるが勝手に転んだと告げた。

 

もう噓をつくことに慣れていた。

静一はその言葉を発するのに、汗もかかない。

 

ただ、自分を守るための言葉を並べるだけだ。

そのときの静一の表情は、

親子だからだろうか、静子によく似ていた。

 

静一を訝しむような表情を浮かべるおばさん。

だがその視線は、別の場所に注がれた。

 

しげるが突然、震える手を動かして、

どこかに指を指したからだ。

 

その指が示したのは静一――ではなく、静子である。

 

しげるは、歯をくいしばり、

明かな怒りと憎悪をこめて、

静子を指さしていた。

 

「しげる? どうしたん……?」

 

母親の問いかけに、しげるは口を開く。

つたない言葉で。何かを伝えるように。

 

指は、静子を指さしたまま。

 

「あぐ、あ、あ……」

 

おばさんが、しげるの視線を伝い、

静子を見上げた。

 

静子はというと、

青天の霹靂のように、目を丸くするだけだ。

血の轍の最新話『58話』や最新刊を無料で読む方法って?

以上が血の轍の最新話『58話』のネタバレでした!

ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、

やっぱり文字だけではなく、絵も一緒に見た方が絶対におもしろいですよね。

 

そこでおすすめなのがU-NEXTです。

U-NEXTのおすすめ理由

・31日間、無料で使用可能

・登録後すぐに600円分のポイントがもらえる

・31日以内に解約すれば料金はタダ

58話を無料ですぐに読みたい方は、ぜひ使ってみてくださいね。

▼U-NEXTの31日間、無料キャンペーン600円分のポイントをゲット▼

U-NEXTで漫画を無料で読む
※31日以内に解約すればタダで読むことができます。
 

血の轍の最新話『58話』の感想と考察

静一の立場がしっかりと描写される回だったと思います。

 

彼は静子の罪を黙秘することを決めた時点で、

共犯者であり、彼女の罪を同じく背負うようになったわけです。

 

そんな「罪」の象徴といってもいいのが、

静一の心理描写で出てきただと思います。

 

それに囲まれた瞬間の静一の表情とか、

突き飛ばす瞬間の間の取り方とか、

静かな狂気を描いていて、とても恐ろしかったです。

 

それよりも恐ろしいのが静子です。

 

しげるに指を指されたときの表情が、

まるで自分は関係がないというような顔で、

彼女には一段階上の恐ろしさがあると思いましたね。

 

次回ですが、

これが決定的になって静子が疑われる、

ということはないと予想します!

 

恐らくこの場はうまく取り繕うものの、

後にこのときの出来事が、

静一たちの大きな障害になってくるのではないでしょうか。

 

まとめ

ここまで血の轍の最新話『58話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

少し前までは漫画を無料で読める漫画村などサイトがありましたが、

今は著作権の問題で閉鎖されて見れなくなっています。

 

それよりも今はウイルスなどの心配もない

安全なU-NEXTの無料キャンペーンがありますので、

ぜひ活用してタダで血の轍の最新話や最新刊を読んでみてください。

▼U-NEXTの31日間、無料キャンペーン600円分のポイントをゲット▼

U-NEXTで漫画を無料で読む

※31日以内に解約すればタダで読むことができます。