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初恋の世界の最新話『39話』のネタバレや感想、考察を
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初恋の世界の最新話『39話』のネタバレ
剥されたペナント
余命僅かの香織の不倫相手・白浜の病室の窓を薫は見上げていました。
緩和病棟のその窓には、
”地獄めぐり”と書かれたペナントが貼られています。
それが白浜の病室という証拠…。
(何をしてるんだ)と薫は自問自答します。
(あのペナントを見に行くことは、白浜さんの死を確かめに行くことだ)
当事者の香織には彼への想いを断ち切れと言いながら、
自分の行為の矛盾に悩んでいました。
…帰宅すると、母から薫の交際相手とのその後を訊かれます。
何も進展はないと言うと、
「何があるかわからんよ。人は。」そう言われて、
薫はますます深く考え込んでしまいました。
そんなある日、
初めにペナントを見つけたモリノカフェの部下が、
それが剥がされていたと薫に告げます。
彼女が大急ぎで病院に駆けつけると、
白浜の病室には『面会謝絶』の札がかけられていました。
が、院内を歩いていると、白浜が車いすに座り、
看護師に付き添われて日光浴をしているのを見つけます。
「今日は調子がいいから、あと10分くらいいましょうか」と言って、
看護師が離れていきます。
その隙に、薫が白浜に話しかけました。
「香織さんに何か言伝があればお伝えします」
薫は人目を気にしながら、白浜に言いました。
白浜は、自分のせいで香織が苦しい思いをしているのではないかと気遣います。
自分の生き死にはもう誰も気にかけていない。
自分もまた覚悟は出来ている。
「でも…できることであれば…」
と彼は絞り出すように言いました。
「香織さんに…一目だけ会うて死にたい……」
彼の目からは涙がこぼれていました……。
その言葉を聞き終わると、看護師に見つかった薫はその場を後にします。
もうすでに、白浜は家族しか会えない状態になっていたのです……。
最後の邂逅
そんなことがあり、薫は富子と修子に相談を持ち掛けます。
が富子は、そもそも断ち切れと言ったのは薫だと責めたてました。
だからこそ、香織も子供のためにも自分の気持ちを抑えている。
薫の計画は受け入れられない…と。
富子のいう事はもっともですが、
今の薫にはあの時と違い、思うところがありました。
「きちんと『お別れ』をしないと」
「ずっと未練や後悔が残るんじゃないかと思うようになったの。」
そんな薫を、修子は変わったねと評しました。
以前は人間のどうしようもない感情を無視してたのにと。
それは、薫の計画を肯定する意味を含んでいました。
富子ははあくまで反対しますが、薫の計画は綿密に練られて行くのでした……。
病院潜入・別れの時間
気晴らしという名目で香織を迎えに来た薫達に、
何も知らずに香織は着いていきます。
「コーヒーを運んでもらうわ」
と突然薫から言われて、とまどう香織。
薫の経営するモリノカフェは出前もします。
白浜には前もって、
病院の許可をもらってコーヒーの配達員を入れてもらうように
お願いしてあります。
病院の受付では、スタッフ同士のやり取りがしばらくあったものの、
なんとか香織は白浜の病室に入ることに成功しました。
病室の外では看護師が見張っていましたが、
修子が看護師に話しかけて、
病室の方から気を逸らそうとします。
…中では白浜と香織が最後の邂逅を交わしていました。
互いを抱きしめあい、口づけをする二人…。
「ありがとう…これでもう…」
そういう白浜に、
香織は「こんなところに白浜さんを一人で置いておけない」と言います。
病室の外で、資格が看護師と話していると、ドアが急に開きました。
そして、白浜を車いすに乗せた香織が走り出しました!
「ちょ…ちょっとなにしてるんですか?!」
と看護師が追いかけ、それを修子も追いかけます。
病院の外まで出ると声がしました。
「車、要る?」
富子が車のドアを開けて待っていました。
あれほど反対していた富子もまた、協力したのです。
病院スタッフが止めようとするのを何とか説得しようとする薫と修子。
そんなみんなの協力のすえ、
白浜と香織は最後に幸せな時間を過ごすことが出来ました。
白浜は笑顔で楽しかったと香織に礼を言います。
そして「もし生まれ変わったら」
必ず香織をみつけて、また恋をするのだと宣言しました。
「そのときまで、すこしだけ…さよならです。」
笑ってくれと白浜が言います。
…香織は涙を浮かべながらも笑顔で言いました…。
「…さよなら…さよなら…!」
泣きじゃくる香織を、三人の友が優しく抱き止めてくれました……。
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以上が初恋の世界の最新話『39話』のネタバレでした！
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初恋の世界の最新話『39話』の感想と考察
“きれいごとでは済まされない大人の恋愛”
を描かせたらピカイチの、西炯子のこちらの作品。
今回のメインは、香織とホスピスに入院中白浜の、
恐らくは最後の切なく激しいひと時が描かれました…。
これまで二人の関係に正論で決着を着けさせようとしていた薫から、
白浜と香織を会わせてあげたいと申し出られて、
他の友達はビックリし反対します。
それでも最終的には協力して、
香織が思いかねて白浜を誘拐した時も、
最後まで反対していた富子までが
「車、要る?」とドアを開けて待つシーンは、
彼女たちの友情に、少し目頭が熱くなる気がしました。
そのあとの今生の別れも、
もう”その言葉”しか言えない二人に、
病院スタッフでさえ結局強くは止められず、
見守ってしまうという……。
この事件は、ホスピスという最後の時間を患者が過ごす場所だからこそ、
きっとホスピススタッフも考える所があったと思います。
とはいえ、決まりを守れなかったことは、
自分たちの責任として、家族には報告するんだろうと思うと、
この仕事の大変さを思い知らされます。
…と脱線しましたが、
白浜亡き後、香織がどんな結論を出すのか気になります。
浮気相手の方が大事な夫は、香織とも別れる気はなく、
彼の両親も彼の見方なのが、前回描かれました。
香織が、そんな精神的DV家族と縁を切って、
再出発してくれることを願わずにはいられません!
まとめ
ここまで初恋の世界の最新話『39話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか？
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