こちらの記事では(2019年8月30日)に発売された
私の正しいお兄ちゃんの最新話『9話』のネタバレや感想、考察を
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私の正しいお兄ちゃんの最新話『9話』のネタバレ
もしかして今夜結ばれるの?
自転車を漕ぐ海利の背中をギュッと、
後ろから抱きしめながら理世は幸せをかみしめていました。
(この温かさはお布団のと違う・・・。)
(凍り付く世界でたった一つ縋り付くような温かさだ・・・)
家まで送ってきてくれた海利を家に上げ、
びしょ濡れの洋服を洗おうとする理世。
「濡れた服洗うのでください、タオルどうぞ」
きびきびと洗濯の準備をする理世の背中に
海利の呼び声がかかります。
「理世ちゃん」
「あ、脱げました?」
振り返るとそこにはタオルを腰に巻いただけの半裸の海利の姿があります。
真っ赤になって服をもぎとり、
あたふたと洗濯の話をする理世を海利は後ろから抱きしめて、
「理世ちゃんは脱がないの?・・・」
「・・・はなして・・・ください」
手を外すと理世は自分の服もぬいで、
洗濯機にまとめ入れました。
再び理世ちゃん、という声が海利からかかって、
振り向く理世の目にも涙がいっぱいです。
そのままベッドの上に倒れ込む二人。
「理世ちゃん・・・どこも熱いね」
そして初めての理世を気遣い、
大丈夫だったら手を回して、と言う海利。
「大丈夫です、私・・・海利さんが好きだから」
するりと海利の肩に手を回す理世。
その言葉を聞いてふっと目に涙が湧くのを
海利は我慢することができませんでした。
忘れたマフラーよりも・・・
「理世ちゃん、チカラ抜いて・・・」
しかしいよいよ、と言う時になり、
ふと我に返る海利。
「海利さん?」
ポフッと理世の上に倒れ掛かってきたので、
不思議に思った理世が尋ねます。
「・・・ごめん、ゴムないや・・・」
予想外の展開に一瞬目が丸くなる理世。
しかし胸中にはうずまくものがありました。
(こんな流されるみたいな・・・。)
(でも、心から海利さんと抱き合いたいと思った)
そんなうちに洗濯物も乾燥まで終わり、
海利は帰宅することにします。
見送りに出た理世に少しもたれかかった海利。
「あー・・・行きたくない」
そして海利が出て行ったあと、
少し最後の言葉に酔っていた理世ですが、
海利がマフラーを忘れたことに気づいて慌てて電話を。
「海利さん、マフラー忘れたでしょ?今どこですか?」
そこまで持って行くという理世を止める海利。
「今、なんかあったかいから」
電話を切った理世はその言葉を噛みしめて、
こう思うのでした。
(そっか・・・私も海利さんの温もりになれるんだ)
ウチ泊まらない?
亡くなった兄への気持ちは大事にしつつも
海利のことを受け容れられそうな予感に、
理世は嬉しさではち切れんばかりです。
翌日も海利に早く会いたいばかりに
バイト先へすごい勢いで向かう理世。
(最短記録更新してしまった・・・)
そんな自分に照れながらも、
早速働き始めている海利に弾んだ声で呼びかけるのでした。
そして夜、ひとり理世が部屋にいると
海利からのメッセージが入ります。
“理世ちゃん、外”
急いで出てみると自転車に乗った海利が。
「どうしたんですか、それ」
「中町さんが処分する予定だったの、もらったの。」
「息子さんは県外就職らしいし」
そして極めつけの一言を理世に言います。
「これで理世ちゃんちにも来やすくなったから」
そしてじゃあ、おやすみと去ろうとする海利。
「お、おやすみなさい・・・」
ドキドキしながら恋の喜びをまた味わう理世なのでした。
そして別の夜、ただいま、と言いながら入ってくる海利、
すっかり来慣れた空気が漂っています。
二人で楽しい夕食を摂りながら会話がはずみます。
「へえ、来週から冬休みなんだ」
「はい、バイトと簿記試験の勉強しかやる予定ないですけど」
少し間があって海利がこう言います。
「じゃあ、来週ウチ泊まらない?今度は・・・ちゃんと用意しとくから」
その意味を悟って真っ赤になってうつむく理世でした。
勝負下着でいざ!
そして理世はお泊りに備えて、
下着売り場で勝負下着を物色中。
「さんぜんえん・・・可愛いけどセットでさんぜんえん・・・」
可愛い下着の高さに愕然とする理世。
しかし幸せな気持ちで家に帰ると、
偶然通りかかった刑事の立花に出くわします。
「こんな時間に会うなんて珍しいね~」
何となく下着を持っている自分を
後ろめたく思う理世ですが、立花と立ち話を始めました。
元気になってよかった、と心底嬉しそうな立花、
その笑顔を見て理世も嬉しく思いますが、
「ありがとうございます、でもお兄ちゃんのことはもう調べないであげて下さい」
海利と兄、どちらも理世にとっては大事なので、
これ以上調べられると海利を憎まねばならないからです。
(海利さんを許せなくなるなら、何も知らなくていい)
そしていよいよお泊りの日。
静かに身体を重ね合わせ始める2人、
そして県警では着実に兄の死についての捜査が
動き始めていました。
幸福感で満たされながら優しい気持ちで愛し合う二人、
そして署内では理世の心情を慮った立花が
富山県警からの執拗なプッシュに渋っているところです。
「こちらでは身元確認をしなければならないんです、何しろ殺人事件かもしれないんですから」
物騒な話をよそに海利と理世は、
二人で寝支度に入っています。
抱きしめられているうちに眠くなった理世は
そのままこてっと寝入ってしまい、
「ん・・・海利さん・・・」
寝言を呟く理世を優しく見つめて、
布団の中に運び入れて並ぶ海利。
「理世ちゃん、大丈夫。ここにいるよ」
そう呟いて海利も一緒に眠りに落ちていくのでした。
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以上が私の正しいお兄ちゃんの最新話『9話』のネタバレでした!
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私の正しいお兄ちゃんの最新話『9話』の感想と考察
私の正しいお兄ちゃんの最新話9話は、
結ばれるときの巻でした。
可愛く切ない今回のストーリー構成、
ひととき兄の死のサスペンス要素がひそめて
ただただ恋する2人のドキドキが伝わりました。
ピュアで優しい時間が始まったかのようですが、
兄の死の捜査が着実に進み、
海利に手が及ぶ日もそう遠くはなさそうです。
せっかく結ばれた二人の仲が
引き裂かれてしまうような予見がありますよね。
次号、いったいどこへこの恋は進むのかをお見逃しなく!
まとめ
ここまで私の正しいお兄ちゃんの最新話『9話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか?
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