こちらの記事では(2019年8月9日)に発売された
ユグドラシルバーの最新話『3話』のネタバレや感想、考察を
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ユグドラシルバーの最新話『3話』のネタバレ
ナルを追い詰めるオイゲン
「実に気分がいい。あなたを陛下の元に連れていけば」
「こんな低層生活とはおさらばです」
氷に囲まれた中、
ナルは必死にオイゲンから逃げていた。
唯一の希望は、扉の先で
無数の兵士相手に戦いを続けているガルである。
だが、扉は閉ざされており、
扉を溶かそうとしても、
オイゲンはそれ以上の速度で氷を作っていく。
「逃げ場はないんですよ～」
オイゲンが、
手の甲に「力」を秘めた球体をはめながら、
ナルをゆっくりと追い詰めていく。
少しの間、隠れることは出来たが、
ナルが氷を溶かしているせいで、
その通り道から現在地を割り出されてしまう。
ついに捕まってしまうナル。
オイゲンは不気味に笑いながら、
「一度シルフィードの涙を見ておかねばならない」と
呟いた。
彼は氷の刃を作ると、
ナルの瞳にその先端を突き立てる。
「痛いのは嫌でしょう？ 泣いてごらんなさい？」
「いやよ……母上さまとの約束だもの…絶対に泣いたりしてやらない……っ！」
気丈にオイゲンを睨みつけるナル。
（さすがに陛下のモノに傷をつけるわけにはいきませんからね）
オイゲンは刃を収め、
周囲を観察する。
そこで、
ナルが扉の方向をしきりに
気にしていることに気が付いた。
「そういえばあの男、まだ戦ってるんでしょうかね？」
「急に、なに」
オイゲンが目を見開き、
にやりと笑う。
「ひょっとしてあのジイさん、最初から、逃げるつもりだったのではないですかね？」
「……そ、そんなこわけない、だって、だって！！」
胸の前で手をぎゅうと握り、
振るえる声で反論するナル。
だが、そこに力はなかった。
「1人のガキのために、百人の兵を相手にする？」
「そんな美談は、おとぎ話の中だけですよ？」
「現実を観ろよ、とっくに見捨てられたんだよ、お前は。あの、『ニンゲン』に」
「ちがう……って言ってんの！！！」
ナルは全力の怒りをこめて、
オイゲンに金的の一撃を見舞う。
彼女は叫ぶ。
ガルはいつだって助けてくれた、
ガルはいつだって自分の味方だった、
ガルは絶対に来てくれる――
（悔しくて、涙が止まんない……）
ナルの悔し涙に、
シルフィードの「春」の力が覚醒する。
氷だらけの部屋の中、
瞬く間に花が咲き、温度があがり、
氷が溶けていった。
ナル、ピンチ……
「こんな場所にもう用はありません」
ナルの力の一端を確認したオイゲンは、
その長い髪の毛を掴み、無理矢理連れて行こうとする。
だが、春の息吹が溶けた天井のつららが、
2人に降り注ぐ。
倒れ伏したナルの元に、
オイゲンが使っていた球体が転がってきた。
「シルフィード、まさか死んではいないだろうな……？」
「私は、あなたとなんか、絶対にいかない」
「それは、私のっ、いつのまに！」
ナルは振りかぶり、その球体を投げつける。
これが最後のチャンスだ。
そして叫ぶ。
「頼まれたって絶対に行かない、私が一緒に行くのは、ガルだもんっ！！」
「いえ、私です」
だが、頼みの綱も、オイゲンが操る氷の壁に阻まれる。
大爆発が起き、周囲の壁が崩れ落ちた。
瓦礫に埋もれたナルを引き上げるオイゲン。
彼は嗤う。
唯一の頼みの綱も外れ、悔しいでしょうね、と。
だが、ナルは笑っていた。
「私がここでやることは、扉を開けることだもん」
先ほどのナルが狙っていたのは、
オイゲンではなく、閉ざされた扉だったのだ。
開け放たれた扉
瞬間、疾風のごとく現れたガルが、
オイゲンの頭を殴りつける。
「えらいぞナル！よくぞやり遂げた」
彼は満身創痍で、
背中には矢がささり、身体は傷だらけだ。
「なんかいっぱい刺さってる……？」
「フン、ただの飾りじゃ。なるに会うのにオシャレしておかんとな」
「バカ。ずっと、外にいたの？」
「うむ！皆やっつけたぞ！」
頼もしく微笑むガルの胸に顔をうずめながら、
ナルは一抹の不安を問う。
「逃げちゃおうとか、思わなかったの？」
「だって吾輩がおらんと、寂しくなるじゃろ？」
「バカ」
「ほんとにガルは、ばかな、ニンゲン」
ナルが目を閉じると、
春の魔力がガルの周囲を包んでいく。
老人だった顔が若返り、
腕が剣と化すガル。
彼はオイゲンの氷を寄せ付けず、
一刀両断すると、
剣を振りかざしたまま、言った。
「貴様のようなやつは、騎士にあらず。目にするだけで、気分が、悪い」
<聖剣・ユグドラシル！！！＞
その衝撃は、
オイゲンの意思を砕き、
建物を砕き、地震を引き起こした。
崩れ落ちる塔からなんとか脱出した2人。
彼らが一路目指すのは、
レベル2だ。
彼らが去ったあと、
塔の裂け目から花が咲く。
それを見て、歓喜する町人たち。
「ワシらの町に、春が戻ってきおったーーー！」
その様を見下ろすひとつの影。
小柄な体を持ち、梟の面を被った男は、
「おもしれぇ」と独り言つ。
そして、ガルとナルを見て、
決意を込めたように言った。
「あれが王都の秘剣かぁ…ぜってぇいただく」
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以上がユグドラシルバーの最新話『3話』のネタバレでした！
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ユグドラシルバーの最新話『3話』の感想と考察
ガルとナルの絆を、
再確認できた回でしたね！
ガルが助けに来ることを信じて、
扉を壊すのに全力を尽くしたナルのコマは、
本当に感動しました！
また、ナルがガルに対して見せる照れ顔が本当にかわいいですね。
今、ハッピーエンドを迎えてほしい2人のトップランキングといっても
過言ではないと思います。
さて、ようやくレベル1を突破したガルたち、
彼らを狙う梟仮面はどんな人物なのでしょうか？
梟の仮面と弓矢を持っていることから、
恐らくはガルたちを追う追跡者のような
ポジションになると思います。
見た目的には幼そうなので、
もしかしたら少年キャラかもしれませんね！
いずれにしても、次回が楽しみです。
まとめ
ここまでユグドラシルバーの最新話『3話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
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