こちらの記事では(2019年8月29日)に発売された
SHYの最新話『4話』のネタバレや感想、考察を
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SHYの最新話『4話』のネタバレ
左手のリング
雨の降る中、傘をさして川辺に座り込むテル。
ようやっとみつけたおじいちゃんが隣に座ってくれました。
「ね・・・おじいちゃん。どうしてみんな「ヒトダスケ」するの?
「ほかのひとをたすけたって、いいことなんてなんにもないのに」
「・・・テル、人間っちゅうのはな、一人じゃ生きていけねえ」
近づくテルに襲い掛かる惟子、
角の生えた左の額の下に開いた黒い目からは涙が流れている。
このまま保健室で戦い続けるわけにはいかない。
テルはエビオを呼び、
人気のないところにゲートを空けてくれるように依頼すると、
半分結晶化した惟子の背後に大きな穴が現れた。
正面から惟子の体に体当たりして、
自分の体ごと穴の中へ突き抜けるテル。
二人の体が通り抜けた穴の向こうは、どこかの公園の広場のようだ。
どうすればよいのか分からないテルは
エビオを呼び出して指示を仰ぐ。
<-解析、彼女の心的エネルギー漏出、左手より感知、-特定>
エビオが解析結果を伝えます。
「元凶はあの指輪だ、あの指輪を彼女から分離するんだ。」
惟子の左手の人差し指に嵌められた指輪をめがけて飛び込むテル。
「小石川さん、今 助け―」
テルの目の前で結晶化が進む惟子、
左手の親指、人差し指、中指の三本を結晶化させ、
指輪を結晶に取り込んでしまった。
そのまま左手でテルを打つ、
「うっ、嘘。指輪・・・
あれじゃ指輪が・・・取れないよ・・・!?」
ヒーローにできること
さらに結晶化が進んでいく惟子、このままではまずい。
その時、惟子がテルに話しかけました。
「ねえシャイ・・・私の家が炎に呑まれた時・・・
あの時あなたがいれば、ヒーローがそばにいてくれたらさぁ・・・」
「誰も死ななくてよかったのかなあ・・・」
惟子の言葉がテルの心に突き刺さる。
「シャイ どうしていなかったの?助けに来てくれなかったの?
ヒーローなんて平等じゃない・・・!私なんか助けてくれない!!」
エビオの声がテルに耳を貸すなとメッセージを送る。
彼女は混乱している、それは彼女の意思ではない。
だがテルは言う、「違う」と。
「ちゃんと聞かなきゃ、ダメなんだ。」
惟子の今の姿が彼女の心の奥を移しているのならば
彼女はずっと、助けてと言いたくても言えずに、
そういう自分を憎んで耐えてきたのです。
テルは聞いた、助けてと言う声を
そして約束した、助ける、と。
両手を広げて惟子の前に立つテル、
「あなたの中の憎しみ全部、私にぶつけてくれていい!
私も・・・ありったけのこころで応えるから・・・!!」
優しさをつなぐ
結晶化した右手を上げて襲いかかる惟子。
「ヒーローが・・・あなたがッ、
助けるなんてッ、簡単に言うなァ!!!」
「何も知らないくせにッ!!助けを望む人間の気持ちなんて!!
助けなんていらない・・・ッ、誰にも頼っちゃいけない!
大事なものを守れない・・・私には・・・助けなんて・・・」
惟子の攻撃をかわさずに、打たれるままにされるテル。
脳裏にはおじいちゃんから聞いた、あの雨の中の話が響く。
「どうしてみんなヒトダスケするの?
いいことなんてなんにもないのに」
「・・・テル、人間っちゅうのはな、一人じゃ生きていけねえ」
人は一人では生きてゆけない、どんなものも食べ物も
誰かがどこかで知らない人のために作っている。
人は誰かのために生きるときに、
一番幸せだと感じる - 神様がそう作ったんだ。
幼いテルが訊きます。
「だれかのため」でしんじゃっても、
「しあわせ」なのか、と。
死んじゃったら、幸せも何もないと思うか?
それは違う、
誰かのために生きた人間は、
誰かの心の中に生き続けている。
そしてその誰かは、
また誰かのために生きて優しさをつなぐ。
優しさがつながってゆく、そのために命を懸けるのだ、と。
「優しさはお前にもつながっている、
それにお前が気付いたとき
そして誰かへつなぐ時、きっとこの意味がわかるさ」
未来を光の中に
暗い闇の中、一人うずくまる惟子、「助けて・・・」
突然顔を差す光、
お父さんとお母さんの姿がこっちを見て笑っている。
「すぐにまた会えるからね、それまで弟のそばにいてあげて
お姉ちゃんが一緒なら安心だから・・・」
幼い惟子は、そっちへいっちゃダメだと泣き叫ぶ。
どうすればよかったのか、
わたしなんていなければよかったのか?
泣き崩れる惟子の左手を取ったのはお母さんの姿。
「あなたはもうこれ以上、ここに囚われていてはいけない。
誰かに救われたことを、自分の罪だなんて責めないで・・・
その優しさを誰かに伝えてあげてね」
「いつだって願ってる。
どうかあなたが幸せでありますように
未来が光の中にありますように
大丈夫・・・」
「大丈夫、-来たよ、助けに・・・!」
いつしか動きを止めた惟子の体をシャイが抱きしめていた。
左手の指の結晶が崩れ、人差し指から指輪が外された。
「もう大丈夫、大丈夫だから・・・
そんなに自分を傷つけないでよ・・・」
惟子の全身を覆っていた結晶が崩れ落ちる。
テルにも結晶が崩れるという確証はなかった。
だが、全部受け止めなければ何も伝えられない、
心の奥に近づくことが出来れば何かが起きるかもしれない、
なんとなく、そんな気がした。
いつの間にか、あの男の子は姿を消していた。
彼は遠くからシャイと惟子を見て、
何かを考えているような様子でした。
惟子はテルに謝らなければならない。
「・・・紅葉山さん、
私、君にずいぶん酷いことした・・・
私なんかのために・・・申し訳ない」
テルは惟子に自分の祖父の言葉を伝える。
人間は誰かのために生きるときが一番幸せだって、
つないだ優しさは他の誰かにも伝わる、
そこには命をかける価値があるって、
「もし小石川さんが後ろめたいなら
誰かに優しさを伝えてあげてください」
「そうして皆、笑えるのが、私の一番の幸せですから」
涙を濡れた顔でうなずく惟子。
「まだ君に言ってなかったね。」
「助けてくれて、ありがとう。」
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以上がSHYの最新話『4話』のネタバレでした!
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SHYの最新話『4話』の感想と考察
誰かのために生きることが一番幸せだ。
優しさをつなぐことには命をかける価値がある、
という言葉が
シャイというヒーローのあり方になっていくようです。
結晶化してしまった小石川さんの体は
彼女が心に仕舞いこんでいた自分への憎しみ、
自分を許せない、やり場のない罪悪感の現れでした。
塞ぎこんでいた自分を解放して他の誰かを責めても、
自分も過去も変わらない、
惟子を救ってくれたのは、
自分を助けた両親の本当の思いに彼女自身が気がついたこと。
シャイは惟子の心を受け止める、というやり方で
彼女がもともと持っていた強さを引き出すことが出来た、
ということでしょう。
戦う、のではなく、
助ける、がシャイというヒーローの役目なのですね。
まとめ
ここまでSHYの最新話『4話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
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