こちらの記事では(2019年7月31日)に発売されたそれでも歩は寄せてくるの最新話22話のネタバレや感想、考察

文字だけご紹介しております。

 

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それでも歩は寄せてくるの最新話22話のネタバレ

悩める歩の真意

「ううむ・・・・」

 

うるしセンパイと一局大戦中の歩、

目をつぶってしきりに熟考中の様子。

 

正面に座ったうるしはじっとその歩を見つめながら、

 

(今日はやけに時間使うなあ・・・)

 

普段と違ってああでもない、こうでもないと

指す手を考えているらしき歩を、

ちょっと不思議に思っています。

 

しかし歩の考えているところは

今の勝負中の盤上ではありません。

 

実はうるしが歩に依頼した、

もう少し部員を集めて将棋部を正式な部活にしたい、

だから手伝って欲しい、という願いについて考えていたのでした。

 

(先輩を手伝うとはいったものの・・・)

 

ちらと目をあけてうるしを見やる歩。

 

(やはりセンパイと二人きりがいい・・・)

 

自分勝手な自分を責めつつ、

パチッと駒をようやく打つ歩。

 

自分の気持ちを優先しすぎているんです・・・

やっと手を打った歩の駒を見て、

うるしは「ん?」と気づきます。

 

サラッと返す駒を打ってから、歩に一言。

 

「時間使ってるわりにはうかつだなー」

 

うるしの一言で我に返る歩。

 

「え?」

 

うるしはホラ、とばかりに盤を指さしながら

歩に今の手がうかつであることを説明します。

 

「その手だと、私の歩(ほ)とお前の桂(けい)の

交換になっちゃってるぞ」

 

上の空としか見えない歩の打った手に

どうかしたのか、と問いかけるうるし。

 

悩める顔の歩はこの際・・・と

うるしに向かって自分の胸中の一端を

打ち明けてみることに。

 

きちんと手を膝の上に置いて居ずまいを正し、

実は・・・とうるしに切り出し始めます。

 

「実は・・・自分の気持ちを優先しすぎているな、と

悩んでまして・・・・」

 

先輩に頼みごとをされたのが嬉しく

思わず引き受けてしまったものの、

よく考えてみると部員が増えるということはすなわち、

二人きりではいられなくなるということ。

 

ゆえに先輩の依頼をさておいて

行動しかねている自分を第一にしているのを、

言葉の真意はぼかしながらうるしに打ち明けます。

 

そうとは知らないうるしは、

歩は言わんとするのは何のことか図りかね、

一瞬「?」と首をかしげますが、

思い当ったようにこう答えます。

 

「ああ、歩(ふ)の方が好きってことかー!」

 

今、まさに2人で向き合っている局のことかと

解釈したのでした。

 

私も、歩“あゆむ” 好きだしな!!!

それならあのうかつな一手もわかる、と

言わんばかりにうるしは続けます。

 

「そっか、そっかー。そういや田中って、

下の名前が“歩”(ふ)だもんなー!」

 

ケラケラと屈託ない様子で、

すべてに合点が行くと言わんばかりに

笑い転げるうるし。

 

勘違いするうるしに歩はいささか困惑し、

言葉をやっと差し挟みます。

 

「え・・・、あの・・・」

 

将棋の話ではないんですが・・・と言いかける、

歩の言葉を全く聞かずして、

さらに言葉をかぶせてくるうるし。

 

「いやー、わかるぞ、その気持ち!」

 

妙に張り切ってテンションがあがっています。

 

「優先しちゃうよなー!わかるわかる!」

 

ウンウン、と頷いて一言。

 

私も、と言いかけながら歩(ふ)の駒をひとつつまみあげ、

歩の方へ見せながら弾けんばかりの笑顔で

 

「私も、歩“あゆむ” 好きだしな!!!」

 

歩の駒を“あゆむ”と思わず言い間違えてしまうのです。

 

突然のことに呆気に取られて

歩はまばたきも忘れ、

食い入るようにうるしの顔を見つめます。

 

半開きの口で固まったままの歩。

 

凍り付いた時間が流れていますが

うるしは自分の言い間違いにまだ気づきません。

 

黙ってしまった歩のことを、

歩(ふ)の駒をつまんだまま

不思議そうな顔で見ています。

 

「これはつまり、“その意味”とは違う!!」

固まっている歩を不思議そうに見ていたうるし、

やっと思い返して自分の言葉の間違いに気づいた様子。

 

「・・・!!あっ!!」

 

みるみる顔が恥ずかしさで真っ赤になり、

ポロっとつまんでいた歩(ふ)の駒が

指からこぼれおちます。

 

今度は必死になってじたばたと、

パニックにうろたえながらも言い訳。

 

「いや・・・その!えっと・・・!!違う!!

ごっちゃになって!!えっと、違うから!!」

 

歩を好きだ、と告白したかのような

自分の一言を取り消そうとやっきに。

 

そんなうるしを目に入らないかのように、

相変わらず呆然とうるしの顔を見上げている歩。

 

言い訳が通じないとみてうるしは進退窮まり、

もはやこれまでといたたまれなくなります。

 

“や・・・“、とやっと言葉を絞り出しかけて、

 

「ややこしいんだよ!!!」

 

思い切り歩の顔に向かって絶叫。

 

そのままクルッと背中を向けると

カバンをひっつかんで、

脱兎のごとく部室から飛び出していくのでした。

 

後にひとり、部室に取り残されてしまった歩・・・。

 

その背中を見えなくなってもしばらくの間、

ぼーっと見送っていました。

 

ようやくさっきのうるしの衝撃の一言から

我に返った歩はキュッと口元を引き締めて、

新たな思いを胸に誓うのです。

 

すなわち、この一つのこと。

 

(センパイのために、部員探そう!)

 

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以上がそれでも歩は寄せてくるのネタバレでした!

ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、

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それでも歩は寄せてくるの最新話22話の感想と考察

それでも歩は寄せてくるの最新話22話、

まさかうるしセンパイが、

とうとう歩に告白!?の巻でした。

 

これまで何度も何度も、歩があともう一歩のところで

うるしセンパイへの片思いを“詰む”ところまで

追い詰めたかという回が続いてきました。

 

今回はまさかのうるしサイドからの

あがりか!?と、

かなりドキドキしてしまいましたよね。

 

惜しいところまで行ったのに

結局また読者ははぐらかされて、

歯がゆさに地団駄踏んだ方も多いのでは?

 

さて、次回もどちらが“詰む”寸前まで

追い詰めるでしょうか?

 

2人のじれったい片思いのすれ違いから

ますます目が離せませんよ!

 

まとめ

ここまでそれでも歩は寄せてくるの最新話22話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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