こちらの記事では(2019年9月4日)に発売された
巨竜戦記の最新話『5話』のネタバレや感想、考察を
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巨竜戦記の最新話『5話』のネタバレ
監禁された鋼、その理由
「日本を救うために、彼を行かせるわけにはいかない」
「そっちだろ……”竜”と戦えって言ったのは……」
「今はまだ、その時じゃない」
小宵は歯を食いしばりながら目線を落とす。
例え、今、この瞬間に何万の犠牲が出ようとも、
鋼を行かせるわけにはいかないのだと。
小宵はおじいさんにトラックを運転してもらい、
町へと繰り出していた。
「先ほど11時52分ごろ、横浜みなとみらい付近に”隕石”が落下しました。」
「周辺地域の皆様は速やかに――」
トラックのラジオからは、
未だに情報統制が続くニュースが流れてくる。
おじいさんがハンドルを切りながら、
小宵に尋ねる。
「本当にいいのか？ あの小僧を連れていかんで」
「……今、彼が竜と戦えば、100％殺される。強大な力も、使いこなせなければ意味がない。」
「だから、薬で眠らせ、閉じ込めた」
小宵の目的は、鋼の保護だったのだ。
「……やっと見つけた選ばれし者を失うわけにはいかないの。」
「この国の未来のためにも」
小宵は呟くと、トラックから下りる。
混迷を極める都市に繰り出す小宵に、
おじいさんが言葉をかけた。
「本当にいくのか？ お前がいなくなったら、誰があの小僧を……」
「大丈夫。一族の末裔は私だけじゃないから。」
「それより、今は……1人でも多くの命を、救う」
目を覚ます鋼。檻の向こうには親友の顔が
「起きたのか、鋼」
「優……！ お前まで、なんで、俺の邪魔を」
優は階段に腰掛けながら、
覚悟を決めたように、鋼を見据えた。
「言ったろ……守るって」
「……今、お前が行っても”竜”に殺されるのがオチだ…」
「お前の命を守るためにはこうするしかなかった……」
優は息を吐く。
親友へのだまし討ち。それは、親友を思ってのこととはいえ、
優も心苦しいのだろう。
彼は言う。
普通の高校生の鋼が”竜”と戦うのはおかしい、と。
親友の身を案じる彼にとって、
大切な友達が、恐ろしい竜と対峙することが信じられなかったのだ。
優は鋼を閉じ込めた檻を掴み、
怒りと恐怖に震えながら、親友に向けて声を荒げた。
「水無瀬の仇を討とうなんて馬鹿な考えはやめて、」
「体の中の剣を取り出す方法を一緒に探そう！」
「……俺はただ、お前に、生きていてほしいんだ……」
真剣なまなざしで見つめる優の瞳に、鋼は揺らいだ。
神代小宵と鋼は違う。
小宵は命よりも、伝えられた使命を大切にする。
だが、鋼はふつうの高校生だ。
命は惜しいし、竜を屠るという使命を持っているわけでもない。
「まじで自分の命より……使命ってやつかよ……」
鋼が呟いたそのとき。
鋼の右腕がささくれだった。
”剣”が変形をはじめたのだ。
「優！まずい！早くそこから、離れろォ！」
混迷を極める町、そこで小宵は……
竜による炎で、
町は破壊の限りを尽くされていた。
特に炎による被害は深刻で、
燃えていない場所のほうが珍しい有様である。
「息子が、まだ向こうに……！」
消防隊員へと必死に訴える女性。
だが、彼女の息子がいるであろう方向は
竜による炎で燃え上がっており、常人では潜り抜けることもできない。
「これ以上は危険です！下がって！」
そんな彼らの隣を、
巫女服をまとった女性が走り去っていく。
彼女は燃え上がる炎へと一直線に走ると、
あろうことか巫女服のまま飛び込んでいった。
「ママ！！あついよ、ママァァ！」
周囲を炎に包まれ、
泣き叫ぶ子ども。
そんな彼の前に、
炎の壁を突き破って巫女服の女性が現れた。
「さあ、一緒にお母さんの所に帰ろ」
現れたのは巫女服の女性――神代小宵である。
彼女は子どもへと微笑みかけて、
彼に手を伸ばした。
「お姉ちゃん……だれ……？」
「ただの通り過ぎのおっせかいさん」
小宵が返す。
その表情は、「使命」によって張り付いた表情ではなく、
年相応に安堵した、少女の顔そのものだった。
だが、その平穏もつかの間のことである。
ビルを突き破って、
巨大な「災厄」が姿を現した。
爬虫類のような細い瞳に、
堅い鱗、狂暴な牙と爪を備えた、「竜」である。
竜は、
その細長い瞳孔に小宵の姿を認めると、
口を開いて、火炎を吐いた。
（逃げられな――）
小宵が少年をかばう。
瞬間、何かが炸裂したような音が響いた。
「！？」
小宵が目を開ける。
すると、そこには、右腕を変化させ、
小宵の前に立ちはだかる鋼の姿があった。
彼の右腕は小宵と少年をすっぽりと包み込み、
さながら鱗のドームのようなものを作り上げ、
彼らを炎から守っていた。
「なんでここに……早く戻りなさい！今、あなたを失うわけには……」
「無理だ……死ぬほど、引きずられてきたんだぞ…」
「あんな檻じゃ、抑えきれないんだよ…」
「コイツはすぐにでも……”竜”をブッ殺したいらしい！！」
鋼の右腕が盾の形状を解除する。
侵食した”剣”は、竜への殺意に燃えているようだった。
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以上が巨竜戦記の最新話『5話』のネタバレでした！
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巨竜戦記の最新話『5話』の感想と考察
小宵すごい！！
炎の中に飛び込んで、
ちょっと焦げ付いているだけというのは、
どうやら彼女も完全に常人というわけではなさそうですね。
今回、優の目的が鋼とは微妙にすれ違っているのが気になりました。
もしかしたら、
後々このすれ違いが大きな遺恨になるかもしれませんね。
いずれにしても、
次号でいよいよ叢雲の剣の真価が発揮されそうですね！
どんな風に竜との戦いが描かれるのか、
今から楽しみです。
まとめ
ここまで巨竜戦記の最新話『5話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
いかがだったでしょうか？
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