こちらの記事では(2019年9月4日)に発売された
線は、僕を描くの最新話『11話』のネタバレや感想、考察を
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線は、僕を描くの最新話『11話』のネタバレ
プログラムされた機械のような
技を極めた兄弟子・斎藤湖梄(さいとうこせい)に
勉強会に誘われた霜介は、
彼の筆さばきを初めて観ることになりました。
彼はちゃぽんと筆先を水につけたあと、
静かに霜介に語ります。
「たった一筆でさえ美しくあるように」
それは、湖梄自身が初心者のころに
師匠・篠田湖山に教えられた言葉でした。
まずは見ているようにと言った彼の佇まいは、
言葉と同じく静かで、流れるような動き……。
濡らした筆先を布に押し当て余分な水分を取り、
パレットでまた筆慣らしと調整をしたのち、
いよいよ墨をつけました。
すらり。
一筆、白い紙に綺麗なグラデーションが描かれる、
見惚れるような湖梄の調墨…。
「調墨というのは水の技術です」
水をコントロールし、
墨の濃淡や滲みを操ることにつながるのだ、
と湖梄は言いました。
霜介の調墨がバラついてしまうのは、
まだまだ数をこなせていないから。
そうであれば、
数をこなし筆法に、習熟するほかないと湖梄は言います。
千瑛と同じ牡丹を描こうとする湖梄は、
スラリと背筋を伸ばし、
次々に紙に墨の花びらを置いてゆきます。
それは、『正確』というレベルを通り越して、
そうプログラムされた機械のごときグラデーションの均一さで、
観る者を圧倒してやみません。
千瑛の目標とするところ
「調墨の参考にはなったでしょか」
そう兄弟子に尋ねられても、
霜介は彼に言われた通り、
とにかく沢山やるしかないと感想を述べるにとどめます。
出来上がった牡丹は綺麗すぎて作り物のような…。
(こんなのすぐ真似できるものじゃない…)
気後れを感じる霜介の横に座る千瑛に、
湖梄が声をかけました。
彼女の描いた牡丹の数か所を指さしますが、
それは彼女の描いたものに対するミスを指摘したのです。
悔しそうな横顔を眺めながら、
彼女が湖梄と同じように、スラリと背筋を伸ばし、
彼のような正確なグラデーションの調墨を目指していることに
霜介は気づきました。
千瑛は湖梄を目標にしているのでしょう。
(でも………)
霜介は言葉にしたいような、してはいけないような何かを感じ、
「なんでもない」
とその言葉を飲み込むのでした。
勉強会を終え外に出ると、
既に日が暮れ始めて、
秋の虫のリリリリリという鳴き声が聞こえてきます。
西濱が、霜介を送っていくからと待っていてくれました。
車中で、湖梄の絵を初めて見たと霜介は西濱に言います。
西濱は
「少なくともあれは俺にはできないかな。」
「斎ちゃんの努力が見えるよね」
と、親し気に湖梄のことを斎ちゃんと愛称で呼び、評価します。
彼の評価の高さを知って、霜介が言いました。
「みんなすごい人で、僕だけがそうじゃなくて」
『場違い』だと自分を評するのです。
自分だけが湖梄の言葉も理解できないのだ、と。
そんな風に委縮している弟弟子を、
西濱はコンビニに誘いました。
自分の良さを未だ知らず…
飲みものを手渡しながら、
「何が分かんなかったって?」
と西濱が問いかけます。
分からないといいつつも、
霜介が納得出来ていない様子なのを西濱は汲み取ったのです。
が、霜介は初めの内、本音を言うのをためらいました。
西濱の問いかけに根負けする形で霜介は、
湖梄が指摘した千瑛のミスに関する自分の感想を伝えます。
湖梄が言う通り、
千瑛のボタンには数か所黒い滲みやミスが確かにありました。
ミスはミス。
「でも?」
と霜介の心の中の反論を、西濱が促します。
「………でも、ミスがあるからいいのになぁって…」
彼女の絵には、
それがあるからこそ、温度があり、絵が柔らかく見える、
と霜介は感じているのです。
「僕が何もわかってないからそう見えるのかなって」
そう零した霜介に、西濱が言います。
「なるほどわかってないね。君は自分がわかってない。」
そんな西濱の言葉を理解できず、霜介はまぬけな返ことをします。
「君の目には見たものがありのままに映る。」
「それがどれだけすごいことか君はわかってないんだ。」
そう言われても、
霜介はまだ西濱の言わんとすることが解りません。
それぞれの人の問題は、
それぞれの人が個別に答えを出す、
と西濱は言います。
「君は君の、それぞれの答えを出せばいいんだよ。」
皆そうやって道を進んでいくのだと言われ、
霜介は自分のこの道がどこへ向かうのだろうと考えます。
「青山君ってさ」
と西濱が話し出しました。
「自分以外のものを必死でみようとしてる。そんな気がする。」
そして、自分のことはまるっきりわからないまま……。
…霜介はそういわれて、
自分がただ両親の記憶をたどっていたにすぎず、
自分と向き合えていなかったかもしれないと思いました。
(いつか向き合う時が来る。)
(僕が置き去りにしてきたものと………。)
今はただ『水墨』という道を歩いて行ってみよう、
と心に誓う霜介でした……。
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以上が線は、僕を描くの最新話『11話』のネタバレでした!
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線は、僕を描くの最新話『11話』の感想と考察
兄弟子・斎藤湖梄の凄さがあらわされた回以上に、
霜介という人間の目の確かさ、
人間性の未熟さが現れた興味深い回でした。
…霜介が機械のようだと評した湖梄の技は、
実際に見てみたくなります。
どれだけの時間を費やせば、そんな域に達するのでしょう。
とてもストイックなものを感じさせるその調墨は、
描く姿そのものにも表れて、美しくすらありました。
千瑛が憧れるのは、湖梄の水墨なのか、彼の全てなのか…。
千瑛への霜介の気持ちが募っていった時に、
面白いことになりそうな予感がします…。
などと、下世話なことを考えてしまいました。
…脱線しましたが、西濱が言うように、
霜介はとても良い眼と感性を持っているようです。
芸術品はどんなに良くても、
好みがあるので、一概には言えませんが、
少なくとも、西濱は霜介の眼を高く評価しているのです。
ミスのある千瑛のボタンを、
熱がある、柔らかさがある、
とまだ水墨を始めたばかりの霜介が言えるのは、天性のもの。
でも、彼は自分自身が己の眼に自信がないので、
いくら西濱が評価してくれても、まだそれを理解することさえ出来ないのです。
9月17日にやっと1巻が発売されるこちらの作品。
主人公・霜介がこれからどんな試練を乗り越えて、
自分に自信を持てるようになっていくのか…楽しみです!
まとめ
ここまで線は、僕を描くの最新話『11話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、
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