こちらの記事では(2019年9月2日)に発売された

1日外出録ハンチョウの最新話『56話』のネタバレや感想、考察

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1日外出録ハンチョウの最新話『56話』のネタバレ

父親の料理

公園で眠る大槻は、幼い頃の夢を見ていました。

夕暮れの中、漫画を読みながら家で父を待つ自分。

たまたま母の帰りが遅かったために、珍しく父が

夕飯を作ってくれたときの、優しい記憶。

 

夕陽の差し込む最中で食べた「焼うどん」

それがどうにも忘れられないのです。

 

余韻を残したまま目覚めた大槻。

きっかけは以前沼川と地下で話した内容にありました。

 

「これまで食べた一番美味い物」について。

話を振られた沼川は、班長らと食べたサンマか

それとも…と考えを巡らせますが、ふと思いついて言います。

 

「子どもの頃親父がゆでてくれたえだ豆…!」

そのえだ豆自体は特別なモノではありません。

手ずから育てたわけでも、高級品なわけでもない

どこにでもあるスーパーで買ったえだ豆。

 

普段全く料理なんてしない父親が、夕飯前に

ゆでてくれたえだ豆は、とても特別で美味しいような

気がしていたとのことです。

 

思い出の幼い沼川も、ビールを飲む父の傍らで

目を輝かせています。

2人にもこんな時期があったんですね…。

 

このことを思い出し、大槻はいつになく感傷的な雰囲気。

ある人の家を訪ねることにしました。

 

訪問先は、元同僚の木村の家。

ノルマを達成し、珍しく地下生活から解放された人です。

(大抵は出られません。それこそ大槻のせいもあって

 

久々の大槻の登場に喜ぶ木村。

こちらが先輩だけあって、大槻も珍しく敬語です。

 

再現クッキング

父親の作る料理の話になると「わかる」と同意する木村。

 

母親より濃い味付けで、まさに「男メシ」

 

祭のようなハレ感があったと懐かし気に語ります。

 

思い出の焼うどんもその一部でしょうか。

しかし大人になってから舌も肥えたし、

今食べたらどうなのだろう?

 

純粋な疑問をこぼす大槻。

すると木村はお父さんの焼うどんを作ってみようと提案します。

 

まあ器用な大槻ならば味を再現することは可能です。

記憶を頼りにさっそく取りかかる2人でした。

 

しかし大槻には苦い経験が…。

大体スマートにこなせる彼ですが、以前母の味である

カレーを作ろうとして隠し味のヨーグルトを大量に

入れすぎてしまい、台無しにしてしまったのです。

 

もうあの時の失敗は繰り返さない…!

と意気込む彼は、思い出しながら具材を刻みます。

まずにんじんやピーマンを刻みます。

 

父のおおざっぱな性格からして太めに切りますが

舌に残る記憶はそうではありません。

 

(にんじんはそう主張しとらんかった…)

薄切りだったことに思い当たります。

麺もツルツルした感じから一度下茹でしている模様。

 

どうやら想定していたよりずっと細やかな気遣いが

出来る人だったようですね。

 

男性が厨房に立つとき、失敗しないように経験より

知識で料理をするものです。

 

なので女性よりもかえって神経質に計量したりするもの。

 

木村も笑いながら同意し、大槻も懐かしさで微笑みます。

 

焼うどんに足りないもの

焼うどんを作っているうち、

大槻は押し入れから日記を取り出して読むように、

父との思い出を思い返していました。

 

キャッチボールしたこと、縁側でスイカを食べたこと

肩車されたこと、一緒に風呂にはいったこと…。

 

アルバムを開くよりも、時に当人の残していった

ものや、自分に遺伝した特徴に懐かしさを感じる

時があります。大槻もきっとそんな心持ちだったのでしょう、

 

さて、かつおぶしをかけたらさて、焼うどんの完成です。

 

自分の分も用意してくれたことに喜んだ木村は、

2人分のビールを取り出します。

 

乾杯し、焼うどんを口に運ぶ2人。

美味しいと褒める木村。ですが大槻の表情は晴れません。

 

確かに美味しいのですが、何かが足りない…?

 

首を傾げてうなる彼に、微笑んだ木村が外を指します。

 

時刻はもうすっかり夕暮れ時。

街並みは夕陽に赤く照らされていました。

 

ノスタルジックな光を見ながら木村は、

足りないものがあるとすれば「父の愛情」ではないかと言います。

 

再現しようにもできない唯一のスパイス。

 

「こんなに美味しい焼うどんを作ってくれたのなら

お父さんは大槻くんのこと…

とても大事に想ってくれてたんだと思うよ…

 

感慨深げに言葉を紡ぐ木村の前に、そうかもしれない…と

窓の外を仰ぐ大槻でした。

 

実際に足りていないのは「きざみのり」だったわけですが。

忘れられたきざみのりが、寂しく台所に放置されています。

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以上が1日外出録ハンチョウの最新話『56話』のネタバレでした!

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1日外出録ハンチョウの最新話『56話』の感想、考察

最後の仕上げって意外と忘れてしまうものです。

 

今回の場合、かつをぶしをかけた段階で

「最後にパラパラかけるもの」が全部終了したと

思い込んだのが敗因かと思われます。

 

まあかけなくても美味しいものは美味しいんでしょうが。

 

卵をかける人も、赤ハムを大量にいれる人もいますし、

そこは人それぞれでしょう。

 

でも片付けの際に気まずくなりそうですよね、これ。

 

それにしても大槻の交友関係は意外と広い模様。

 

元より黒服にも仲のいい人がいましたし、

地下生活から脱出できた人を含めると、

結構なコミュニティを築けていますね。

 

いろんな人と絡む大槻が楽しみです。

 

まとめ

ここまで1日外出録ハンチョウの最新話『56話』のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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