こちらの記事では2019年08月02日に発売された

MURCIELAGO-ムルシエラゴ-の最新話107話のネタバレや感想、考察

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最新話MURCIELAGO-ムルシエラゴ-107話のネタバレ

黒湖と喜劇作家、相対する両者

「……見逃すべき?」

 

<喜劇作家>は、追い詰められているのにも関わらず、

不敵な笑みを浮かべて黒湖に交渉を持ちかける。

 

黒湖の大事な女性――ひな子を救いたければ、

自分を見逃せ、というのだ。

 

「私を見逃してくれるのなら、彼女を解放しましょう」

「……できるの?」

「直接会わなければなりませんが、必ず」

 

<喜劇作家>もとい、団長は、

「無論、二度と私の前に現れない、という条件つきです」

と付け加えて、交渉を進める。

 

つまり、交換条件だ。

 

ひな子を救いたければ、

団長を見逃し、<喜劇作家>の犯行を見逃せ、と。

 

「――つまり。アンタが<喜劇作家>ということでいいのかな?」

 

黒湖の問いかけに、

これまで散々否定を続けてきた経緯はどこへやら、

団長はにやりと笑いながらそれを認めた。

 

「その通り。私が<喜劇作家>。…少なくとも、そう呼ばれています

 

「ハイOKィ!」

 

満面の笑顔で手を叩く黒湖。

呆然とする団長をよそに、

どこかで見たポーズを取りながら続ける。

 

「いやぁー、思いのほかすぐ自供とれたネ。

『相手が勝ち誇ったとき、そいつは既に敗北している』

って誰かが言ってたけどホントそうだと思います」

 

黒湖の言葉に、団長は困惑する。

 

「私の話を聞いていましたか?」

「…拒否なさるのなら…その女性がどんな方かは知りませんが、

さらに危険なショーを演じて頂くことになるやもしれませんよ」

 

裂けたような口でにやりと笑う黒湖。

そこの浮かんだ感情は、誰にも計り知れない。

 

交渉決裂

「聞いていました~~失礼な。」

「そっちこそ、そもそもなんでここに来たか、忘れてんじゃないのぉ?」

メガホンを持ち、

団長をバカにしながらにやつく黒湖。

 

その顔にはまるで緊張感がない。

 

「それは……人間橋の現場を見に……」

「――次こそは成しえてみせますよ。あなたの大事な人を使ってね」

 

黒湖はなおも緊張感のない態度のまま、

メガホンを通して宣言する。

 

「無理だよ、無理無理ぃーーーまたあたしが壊すから」

「……『また』?」

 

団長が、黒湖が人間橋を壊したことに反応する。

 

どうやら、誰が人間橋を破壊したのか知らなかったようだ。

 

「かわいそーに、海に落ちて亡くなった人もいるみたい……」

黒湖が泣きまねをするが、

もちろんこれはただの演技。

 

死んだ人がいるのか、

黒湖自体は全く知らない。

 

だが、<喜劇作家>としては

それが許せることではなかったらしい。

 

不敵な態度を一変、

血相を変えて怒鳴る。

 

「あなた!!ご自分が何をされたかわかっているのですか!?

「曲がりなりにも警察が……人を、人の、命を……!!」

「しらんがな。あたしはこれからもずっと続けるよ。あんたのショーは全部壊す

「……あなたの大事な女性は、帰ってこなくてもいい、と?」

「いいよ。そもそも、アンタが死んだら解決すんでしょ

黒湖はにやつきながら、団長に歩み寄る。

そして、二つの選択肢を提示した。

 

今後、すべてのショーを台無しにされるか。

今、ここで死ぬか。

 

<喜劇作家>の最期……?

「ん、ちょっと待って」

 

答えを待たない内、黒湖は言葉を翻す。

 

「選んでもらうってキッパリ言ったばかりなのに……すまん、ありゃウソだった

 

黒湖は懐からナイフを取り出すと、

それを団長の左胸に突き刺した。

 

「ここで鬼籍に入ってもらったほうが楽っぽいね」

徐々に深く突き刺さっていく刃物。

それを見て、団長は自分の死を察し、受け入れた。

 

「私が死ぬことは受け入れます。――私の負けです」

 

だが彼は、死ぬ前にひとつ願いがあるのだという。

曰く、自分もまたエンターテイナーの端くれ。

幕の引き方にはこだわりたいのだ、と。

 

言いながら、団長は橋の上から身を投げる。

 

「エンターテイナーの責務として…自分の幕は、自分で引かせてください……」

「そりゃ困る」

落ちる団長の上に着地する黒湖。

団長は困惑する。

なぜ、自分が死ぬに疑問を呈するのか、と。

 

「いやね、あんたが死ぬことについてはいいんだけど」

「そのお願いってのは聞けないかな。」

「あたしの怠慢になっちゃうのよ。それに、なにより――」

落下する団長と黒湖を見つめる警察に、寺が走り寄る。

 

心臓を抑え、かなり苦しそうだ。

 

「もし、万が一生き延びられでもしたら大変。念には念をってヤツです」

「……そんな、ことのために……」

「あれ? あんたならわかってくれると思ったんだけど」

黒湖は落下しながら、

団長の心臓に突き立ったままのナイフを

さらに深々と突き刺した。

 

「悪者にさわれたお姫様を救い出す――エンタメの基本ですもんね」

 

落下と同時に飛びのき、

黒湖は、団長が水面に叩きつけられる勢いを利用して無事に着地。

 

<喜劇作家>は最期を迎えたのだった。

 

一方、警察に保護された老人、寺。

 

彼は心臓を抱えながら、ぼそぼそとつぶやく。

 

「昌弘を……調べ……ろ」

 

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以上がMURCIELAGO-ムルシエラゴ-のネタバレでした!

 

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MURCIELAGO-ムルシエラゴ-107話の感想と考察

黒湖は相変わらず黒湖ですね!

 

聞く耳もたないあたりが

一周まわってカッコよさを感じます。

 

さて、サスペンス風味で進んできた喜劇作家編ですが、

今回で一応の終幕を迎えた……のでしょうか?

 

団長が落ちていくときに、

寺さんが心臓で苦しんでいたコマが挿入されていた点が

とても気になります!

 

今回のヒキは「昌弘を調べろ」で終わったわけですが、

一体昌弘が何を知っているのでしょうか?

 

個人的には、

<喜劇作家>の黒幕は別の場所にいて、

団長は思いこまされていただけだと思っています!

 

次の話も見逃せませんね!

 

まとめ

ここまでMURCIELAGO-ムルシエラゴ-の最新話107話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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