こちらの記事では(2019年7月29日)に発売された土竜の唄の最新話663話のネタバレや感想、考察

文字だけご紹介しております。

 

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土竜の唄の最新話663話のネタバレ

シャークスの光と鬼頭の影

まばゆいばかりのライトアップ、

熱狂する観衆の声がうねりを持って

鳴り響くスタジアム内。

 

「シャークス!!シャークス!!」

 

今や遅しと叫ぶ観衆の声に応えるように

ドッドッと重低音を唸らせながら、

単車とともにナナコがステージに登場します。

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

堂々と背筋を伸ばして単車に跨り、

凛とした表情で誇らかに現れた日向子

一層観衆の声が高まるスタジアム。

 

バンドの力強い演奏が鳴り響き、

観衆に挑むように日向子は歌い始めます。

 

熱気に包まれて歌いながら日向子の脳裏に駆け巡るもの、

それは土下座で日向子に頭を下げた鬼頭の姿でした。

 

ライブ前の人気のない廊下での出来事。

 

鬼頭はこう日向子に切り出したのでした。

 

「周宝は日本の極道会で頂点に立つ可能性を秘めている・・・」

 

とはいえ、周宝は14歳、単身で極道社会を渡り歩くには

力がまだ足りない、後ろ盾として数寄屋会二代目会長の

毛梨雁治郎の協力を得るために力を貸して欲しい・・・。

 

話に困惑している日向子の顔を見ずに、

なおも土下座で頭を床にすりつけたまま

自身の思うところを語る鬼頭。

 

「ゼネコン業界を牛耳っている闇のドン、夏瓦沈代議士を

周宝のために取り込みたい」

 

夏瓦代議士の孫にあたるお嬢さんが日向子の大ファンで

二人うち揃ってコンサートに来ているので、

この機を是非とらえたい、

一度会ってカラオケでもしてもらえないか、というのです。

 

やっと口を開くことができた日向子に言えたのは、

周宝は本気でヤクザになろうとしているのか、の一言でした。

 

「当たり前だ。そのために修行している」

 

鬼頭は最後まで頭を下げたまま、

日向子に切なる願いを訴えたのでした。

 

日向子はカネを産む雌鶏だ

内心の動揺を振り払うかのように

熱唱し続ける日向子。

 

「ゲット グローリーデイ!ゲットグローリーデイ!」

 

ライブは熱気でスタジアムが壊れんばかりに膨らみ、

大成功のうちに幕を下ろしました。

 

ところは変わって落ち着いたホテルのラウンジ。

 

「鬼頭さん、ライブの売り上げ2億近いです、

本当におめでとうございます!」

 

周宝と正義を前にして杯をあげている鬼頭は

さっき日向子に頭を下げていた姿とは打って変わり、

傲岸不遜な様子でグラスを傾けています。

 

自分の考えた“日向子になれるグッズ”が

とりわけ好評でよく売れた、と振り返る正義。

 

「肝に銘じろ・・・アイデアしか金は産まない。

そして日向子はカネを産む雌鶏だ。」

 

シャークスの売れる要因をなおも分析して

正義に説く鬼頭。

 

その最大の要因は“魅力”、

日向子のツッパった顔の中に光る純情、

そしてあの魂をつかむ歌声が魅了するのだ、と。

 

鬼頭はたたみかけるようになおも

魅力に関する問答を押し進めていきます。

 

本気と書いてマジと読む、真剣と書いてガチと読む・・・、

次第に正義にも熱が入ってきて、

自然に鬼頭の問いに答える形に。

 

“魅力”と書いて何と読む?

「運命と書いて・・・」

「さだめー!!!」

 

思わず力が入って拳を握り、叫ぶ正義。

 

親友と書いてダチではなくマブダチ、

誠意と書いてカネと読む、・・・。

 

段々と核心に迫っていく鬼頭。

 

「札束と書いて、チカラと読む。

刺青と書いて・・・」

 

おもむろに言葉を切り、思わせぶりに

グラスを口に運ぶ鬼頭。

 

我が意を得たりとばかりに正義が

その言葉尻を拾い、

 

「モンモン!」

「ガマンと読む」

 

外れた、と悔しがりながらも正義は納得し、

さらに鬼頭は続けます。

 

「では、問題だ。“魅力”と書いて何と読む?」

 

すぐに口を切ったのはやはり正義、

ステキ!と自信満々に叫ぶ横で、

今まで静かに座っていた周宝が一言。

 

「“なんどでも”。」

 

正解、というように鬼頭はピッ、と

人差し指を周宝の顔に向け、

 

「そうだ、“なんどでも”と読む」

 

日向子の危機!

その時、周宝の脳裏には日向子と描く、

幸せな何気ない朝の風景が浮かんでいました。

 

窓辺に置かれた大きなダブルベッド、

爽やかな風が室内に優しくそよいで

鉢植えの葉を揺らし、鳥の姿が見える穏やかな時。

 

寝そべった周宝は朝食を載せたプレートを

起き上がって座る笑顔の日向子に差し出し、

屈託のない優しい笑いが二人に溢れる

幸せな時間を持つ・・・。

 

(日向子と一緒に生きていくために、

俺も魅力的な人間になろう!)

 

そう決意した周宝がさっきまでの

憂慮したような表情から一転、

凛々しい顔を見せた瞬間。

 

鬼頭の思わぬ一言が冷水のように

周宝に降りかかったのです。

 

「日向子は今、夏目代議士のところに行っている、

お前を漢にするために・・・」

 

思わず、気色ばむ周宝・・・!!

 

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以上が土竜の唄のネタバレでした!

ここまで読んでいただければ、ある程度の内容はわかったかと思いますが、

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土竜の唄の最新話663話の感想と考察

土竜の唄の最新話663話、

鬼頭の罠でした。

 

ついに今まで隠していた野心を

巧妙に表してきた鬼頭

 

さすが金を産むことに長けた策士、

日向子の純粋さを興行のためだけでなく

周宝をトップにするという野心にも

利用し始めました。

 

夏瓦代議士の孫娘云々のくだりは

恐らく日向子を釣るための罠で、

嘘に違いないと思わせますよね。

 

しかし周宝の役に立ちたい一心で

まんまとその罠に乗ってしまったらしき日向子

周宝は次回、どう動くのでしょうか?

 

ますます続きから目が離せませんよ!

 

まとめ

ここまで土竜の唄の最新話663話のネタバレや感想、考察をご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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