こちらの記事では(2019年8月19日)に発売された

忘却のサチコの最新話『119話(前編)』のネタバレや感想、考察

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忘却のサチコの最新話『119話 前編』のネタバレ

300号記念の危機

村島と有村の二大書下ろしが目玉

『さらら創刊300号記念』に向けて、

編集長はいつもと違った緊張感に溢れてました。

 

彼は己の編集者人生の集大成だと意気込んでいるのです。

 

目玉の二大書下ろしは、

サチコが担当しているのだからと編集長は安心していました。

 

既に、目玉の一つ、村島の原稿は上がっています。

 

あとは、有村の分だけですが、

京都の自宅でラストスパートをかけているはずです。

 

そこに噂の有村からサチコのスマホに電話がかかってきました。

 

電話に出ると、

有村はなぜか今東京におり、そのうえ入院しているというのです。

 

病床に付した有村がいうには、

以前もかかった急性胃炎のせいだろうとのこと。

 

大病でなくて良かったと安心するサチコですが、

なぜ彼が東京にいるのか問いただします。

 

実は、有村の妻が家出をして、

彼女を追って東京に出てきたのです。

 

『信じてたのに』

書き置きにはたった一言、そう書かれていました。

 

有村は、これまで何度も浮気がばれて、

そのたびに妻に家出をされていました。

 

いつも、家出をした妻のインスタなどSNSを手掛かりに、

後を追っては謝罪して帰ってもらっているとのことでした。

 

が、今回は浮気してはおらず

まったく原因がわからないといいます。

 

そのうえ、今回に関してはSNSの更新もなく電話もない。

 

クレジット会社に問い合わせて、

やっと東京行きの切符を購入したことだけ分かったのです。

 

「彼女の行方がわからなくなってから、何も手につかなくて…」

 

そういう有村が持ってきていた原稿用紙は真っ白

 

今度の目玉の一つの小説の終盤はまったく書かれていませんでした。

 

サチコは有村の為、原稿の為、

有村の妻・正美を捜すことを決意しました。

 

妻・正美の足跡を訪ねて

有村からの情報をもとに、

正美が立ち寄りそうな場所を探索するサチコ。

 

浅草、帝国ホテル、歌舞伎座と回った後、

歌舞伎鑑賞のあとには必ず立ち寄ったという飲食店に向かいます。

 

(奥様、どうか、どうか、こちらに…)

そう願うサチコの想いは叶わず、正美はいませんでした。

 

この店は、有村の作品にもでていました。

 

サチコは有村の縁のこの店で、

ゲン担ぎのためにと夕食を取ることにしました。

ビーフとタンのミックスシチューセットです。」

提供された料理は、土鍋に入っていました!

 

料理はなのに、器はです。

 

土鍋の特性を生かして、今も尚グツグツと泡立っています。

 

アツアツのビーフは口の中でホロホロと崩れます。

 

牛筋の塊にシチューが良く絡んでいました。

 

そして、まろやかなコクと旨味に溢れ、思わずサチコは

「美味しい」

と口に出していました。

 

その言葉に、店のスタッフが反応します。

 

美味しさの秘密は日本酒の隠し味なのでした。

 

肉厚のタンはすじ肉とはまた違った食感です。

 

ごろっとした野菜もてんこ盛りで、

野菜本来の味を生かしたしつらえでした。

 

それぞれの役者が大立ち回りをしているさまは、

のビーフシチュー!!

です。

 

サチコの脳裏には歌舞伎のワンシーンが浮かんでいました。

 

食事を終えて、疲れもとれたサチコは正美の捜索を再開

 

新しい情報は特にないものの、

古い情報をみつめていると、あることに気が付きました。

「そうか…そういうことだったのね。」

 

夫の作品を追いかける旅

かわべ旅館”と書かれた建物から一人の和服の女性が出てきました。

 

「今日は暑いに日になりそうね

そうつぶやく彼女に、傘を差しだす人が居ました。

 

「奥様、よろしければ日傘をどうぞ。」

サチコです。

 

彼女はついに、有村の妻・正美に辿り着きました。

 

正美は、夫の編集担当であるサチコの顔を覚えていました。

 

急性胃炎で入院してしまった有村に代わって、

迎えに来たのだとサチコは告げます。

 

なぜここがわかったのかと訝る正美にサチコは答えます。

 

これまで正美が家出した先は、

どれも有村の作品の舞台だったことに気が付いたのだと。

 

残っていたのは、

有村が学生時代に書いた作品にでてきた、ここだけでした。

 

「それで、主人はなんて・・?

その問いかけに、サチコは有村は浮気はしていないと答えます。

 

正美はふーと長い溜息を吐き出しました。

 

サチコはこれで誤解も解けただろうと、問いかけます。

「これで戻ってもらえますね」

 

しかし正美は

「それは、できません!!」

ときっぱりとはねつけるのでした……。

 

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以上が忘却のサチコの最新話『119話(前編)』のネタバレでした!

 

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忘却のサチコの最新話『119話 前編』の感想と考察

今回は浮気性の作家・有村の妻の足跡を追う回でした。

 

彼女は、夫の浮気がばれるたびに、

彼の作品の舞台となった地に足を運んでいました。

 

どんな思いで、回っていたのか……。

 

その答えは来週明かされるはずでしょう。

 

それにしても、

浮気性というのは本当にどうしようもないと苦笑いしてしまいます。

 

サチコに、正美の家出原因になることはないのかと問われた有村は、

浮気はしていないが浮気するつもりだった女性たちの名を

ペラペラと何人も口にしました。

 

それってすでに浮気をしているようなものじゃないか

と思わずにはいられません。

 

有村は、妻の家出の旅に毎回後を追いかけて、

謝罪して戻ってもらっています。

 

結局のところ、一番大事にしたい相手が正美という事なのでしょう。

 

そんな正美の今回の家出はどうも浮気が原因ではないらしく、

問題はこれまでよりもずっと深刻になりそうです。

 

さて、今回のグルメは、

土鍋に入った「ビーフとタンのミックスシチューセット」!

グツグツと泡立った様子は、絵とはいえ実に美味しそう。

 

具材がそれぞれの味を濃厚に残したまま、

シチューで上手く絡み合っている様を

歌舞伎にたとえているところはサチコらしいですね。

 

ストーリーともども、次の料理の紹介も待ち遠しいです。 

 

まとめ

ここまで忘却のサチコの最新話『119話(前編)』のネタバレや感想、考察を

ご紹介してきましたが、

いかがだったでしょうか?

 

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